岡山の西村雄祐さんら有志が現在、「児童養護施設のこどもたち407人全員にクリスマスプレゼントを届けたい」プロジェクトを展開している。
同プロジェクトは、岡山県内の児童養護施設12件で生活する2歳から18歳までの子ども407人に12月24日、サンタクロースの衣装を着てプレゼントを届けようというもの。当日訪問する有志メンバーは約30人で、早朝5時から深夜まで活動予定だという。
2011年に妻の西村幸恵(さちえ)さんが、シングルマザーの友人から「サンタになってプレゼントを届けてほしい」と依頼され、引き受けたのがきっかけだという。毎年個別の依頼が増え、2013年から出身地である津山市の児童養護施設に届けるようになった。今年から岡山県内の児童養護施設を対象に広げた。
西村さんは「毎年サンタになって、子どもたちに必要なことは何かを考えるようになった。ものを送るだけでなく、実際に子どもに会って交流する機会を大切にしたい」と話す。「経験談を聞いて賛同してくれる友人が多かったので、訪問対象を増やす決心ができた。より多くの子どもに接したい」とも。
準備するプレゼントは、リクエストの品、ケーキ、チキン。リクエストには、希望の品名と将来の夢や現在努力していることを書いてもらい、プレゼントを探す参考にしている。腕時計、衣類や興味がある分野の本などがあるという。「大工になりたい子どもが建築を勉強できる本、バク転ができるようになりたい子どもからはストレッチ用具など。子どもの夢をワクワクしながらイメージし、準備するのは幸せな時間」と話す。
現在、クラウドファンディングサイト「FAAVO岡山」で支援資金を呼び掛けている。締め切りは12月24日。