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岡山・浅口に地酒使ったトリュフ 丸本酒造と洋菓子工房べルジェがコラボ

べルジェの加賀琢也さん(左)と丸本酒造の森本直樹さん(右)

べルジェの加賀琢也さん(左)と丸本酒造の森本直樹さん(右)

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 岡山県浅口市の丸本酒造(浅口市鴨方町本庄)と洋菓子工房ベルジェ(同市金光町占見新田)が1月24日、バレンタイン向け商品として、日本酒とトリュフチョコレートのセットの販売を始めた。

丸本酒造の日本酒「かもみどり」とトリュフチョコレートのセット

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 直径約25ミリのトリュフ3個と「かもみどり」1本(180ミリリットル)のセットで、価格は1,980円(税別、200セット限定)。天満屋岡山店(岡山市北区表町2)で販売している。

 トリュフは丸本酒造の日本酒「かもみどり」、フランスのヴァローナ社のチョコレート、瀬戸内産のレモン果汁をブレンドしたチョコクリームをホワイトチョコで包み、レモンピールをトッピングする。日本酒の分量は試作を重ねて決定したという。丸本酒造営業部の森本直樹さんは「日本酒の香り、味わいがしっかり楽しめるトリュフに仕上がった」と自信を見せる。

 トリュフと日本酒のコラボ商品は今年で3年目。ベルジェ店主の加賀琢也さんが地元の食材や加工食品を提供している異業種とコラボし、特徴のある商品作りをしようと考えたのがきっかけ。丸本酒造に声を掛けて日本酒と洋菓子で企画し、百貨店天満屋への提案が受け入れられ、商品化が進んだ。加賀さんは「客の意見を参考にし、味やサイズ、パッケージなど工夫を重ねてきた。浅口の魅力を伝えたい」と話す。

 1867(慶応3)年創業の丸本酒造は昨年、創業150周年を迎えた。2003年には、明治中期から昭和初期の建物や設備が登録有形文化財に登録され、現在も使っている。同年、日本初の「酒米栽培振興特区」に鴨方町が認定され、「米作りと一体の酒造り」をコンセプトに「かもみどり」の麹(こうじ)に使う酒米を蔵周辺の自家田で蔵人が作っている。森本さんは「酒米も地元で作った物にこだわっている。良い米で良い酒を作り続けたい」と話す。

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