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岡山・奉還町のコーヒー店が7周年 特注の赤い焙煎機で「一期一会」の一杯提供

カウンター前に立つ佐藤道子さん(左)との店主の佐藤幸男さん(右)

カウンター前に立つ佐藤道子さん(左)との店主の佐藤幸男さん(右)

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 岡山市の奉還町商店街付近のコーヒー店「1518珈琲(コーヒー)」(岡山市北区奉還町2、TEL 086-897-2859)が2月4日、7周年を迎えた。

焙煎(ばいせん)機の操作をする店主の佐藤さん

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 白い外壁に赤いテント、ガラス戸の入り口前に黒い立て看板とコーヒー豆の麻袋が置かれている。扉を開けるとコーヒー豆が入った瓶がカウンターに並ぶ豆売り場、奥へ進むと右奥に焙煎(ばいせん)室、左奥に客席がある。テーブル席とカウンター席の全18席。

 同店は「自分にしか出せない特別な一杯を提供したい」という思いで開業。大学時代からコーヒーが好きな店主の佐藤幸男さんは、約5年間東京へ通ってコーヒーについて学んだ後、妻の道子さんと店を始めた。店主の佐藤さんは「コーヒーについて勉強すると、その奥深さに引かれてさらに好きになった。豆づくり、焙煎、抽出で多くの人が関わり、同じ豆でも焙煎・入れ方が違えば同じ一杯にならないのが面白い」と話す。

 店名の「1518」は「一期一会」を数字に置き換えた独自の表現。店内で客とのコミュニケーションが深まり、特別な一杯を味わってもらえるよう願って考案された。店主の佐藤さんは「一期一会の意味がコーヒーをきっかけに人との出会いが広がる楽しみとぴったり重なった」と話す。

 店で扱うコーヒー豆は約13種、世界の品質基準80点以上の品種を厳選して入荷している。店内の焙煎機は赤く塗った特注品。「元気になれるコーヒーを焙煎したい」という思いで発注した。

 ブレンドは約13種、いずれもエピソード付きだという。「こゆきブレンド」は冬にこたつで温まっている時に雪がポツンと降ってくる情景をイメージして作られた。「清心ブレンド」はノートルダム清心女子大学の大学祭をきっかけに、「はるきブレンド」は客の子どもの誕生祝いに作られた。

 店内でコーヒーに添えるコーヒーフレッシュは、島根県の木次(きすき)乳業の牛乳を使用。「自家焙煎シフォン」、「りんごとナッツのタルト」(各500円)などのケーキは妻の道子さんの手作り、同牛乳・バターを使う。「コーヒーだけでなく、ミルクも自然の味わいを提供したくて牧場を視察して納得して決めた」と話す。

 佐藤さんは「店内でくつろぎ、コーヒーの味をゆっくり楽しめる店にしていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は10時~19時。水曜定休。木曜はコーヒー豆販売のみ、11時30分~17時。

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