岡山県総社市にある酒造「ヨイキゲン」(総社市清音上中島)が現在、真備町復興応援酒「福幸」を販売している。
同社は1907(明治40)年に現在の倉敷市真備町服部で創業。平成30年7月豪雨の復興を願い雄町米の吟醸酒を限定500本用意した。同社長の渡辺信之さんは「創業地である真備町の少しでも早い復興につながってほしい。復興ではなく福幸としたのは、暗くならず頑張っていこうと明るくなれるように付けた」と話す。
渡辺さんの住む服部地区も被害は大きく、公民館に自主避難していた人たちもいたという。被災直後には、水を運んで、炊き出しをしたという。「同災害で真備町から出ていく人もいるだろう。止めることはできないがさみしく感じる。これからもできることをできる範囲でやっていきたい」とも。
倉敷市内などのスーパーと地酒バル「粋酔日(すいようび)」(倉敷市)で提供し、売り上げの一部を倉敷市西日本災害義援金に充てる。