チーズタルト専門店「リトルローザンヌ」(岡山県矢掛町)が「熟成とろとろチーズケーキ」の販売を始めて1カ月がたった。
1983(昭和58)年に父・渡辺和己さんが創業したローザンヌの隣に、2016年にオープンした。専務の昭太さんは小学生の頃、「チーズケーキはチーズの味がしない、パサパサしていておいしくない」と思っていたという。高校生になった2003年、父親・和己さんが作るロールケーキと、トロイカ(岩手県)が作るチーズケーキを対決するテレビ番組の企画があった。和己さんが敗れ悔しい思いをし、昭太さんはのちに理想のチーズケーキを作ることを志す決意をする。
10月7日に店頭販売を始めた同商品は直径約15センチで、4人分のホールケーキ。真ん中にスプーンを入れてクルクルとかき混ぜればかき混ぜるほど、とろとろになる。「混ぜると食感が変わるだけでなく、味も変わっていく。小学生の頃に食べたいと思っていたものに近いおいしさ。チーズの味をしっかりするが、くどくならないに気を付けた」と渡辺さん。
「不思議な体験を楽しみながら食べてほしい。クラッカーやチップスにのせて食べるのもお勧め。おいしいには限界がない。もっともっとおいしいチーズケーキを提供して幸せな気持ちになってもらいたい」と意気込む。
矢掛町は平成30年7月豪雨で大きな被害を受け、昔の町並みを残す矢掛本陣を訪れる観光客は3割ほどに減少しているという。同商品は、観光客にも購入しやすいように4月にオープンしたイオンモール岡山店でも販売する。
価格は2,300円。