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岡山で平成30年7月豪雨を絵本で伝えるプロジェクト 犬が主人公、実話を基に

朗読グループ「おはなしのWA♪」代表の江草聡美さん

朗読グループ「おはなしのWA♪」代表の江草聡美さん

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 朗読グループ「おはなしのWA♪」が現在、西日本豪雨災害を伝える絵本制作プロジェクト「Brothers Dog Project」を行っている。

 同グループは元・山陽放送の女性アナウンサー6人で東日本大震災後、結成。岡山市内の幼稚園・保育園で読み聞かせ活動を始めた。2013年から毎年3月にチャリティーイベント「3.11朗読と音楽と伝えたいこと」を開催している。

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 同グループ代表の江草聡美さんは「平成30年7月豪雨で被害を受けた倉敷市真備町のことを子どもたちに語り継いでいきたい。そのためには絵本を作る必要があった。東日本大震災を伝える『ひまわりのおか』や『希望の木』など絵本の存在が事実だけでなく、思いやりの心や命の尊さに気づかせてくれる」と話す。

 真備町で飼われていた2匹のロングコートチワワ犬の実話を基にストーリーを作成。2匹は兄弟でゲージの下にいた弟のミルクが浸水、上にいた兄のチョコが鳴いて飼い主に知らせたという。7時間以上も浸水した家の屋根の上で救助を待った経験など動物の1人称でストーリーは進む。

 江草さんは「絵本のもつ力を信じている。絵本を読んだ子どもが次の世代に読み聞かせられるような絵本になってほしい」と話す。絵は、倉敷芸術科学大学卒業・イラストレーターで自身も被災した氏峯麻里さん。

 同プロジェクトは12月31日まで、クラウドファンディングサイト「Ready for」で支援者を呼び掛ける。約1000冊の絵本の作成を目指す。達成後は2019年7月7日に同絵本の朗読会を予定している。