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岡山で詩人「まど・みちお」展 「やぎさんゆうびん」の続編書いた手書きノート展示も

「ぞうさん」の絵を解説する瀬戸内市立美術館の岸本員臣館長

「ぞうさん」の絵を解説する瀬戸内市立美術館の岸本員臣館長

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 特別展「まど・みちおのうちゅう」が現在、瀬戸内市立美術館(瀬戸内市牛窓町)で開かれている。

まどみちおの書いた「ぞうさん」の詩

 まど・みちおは、童謡「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「一年生になったら」などの作品で知られる詩人。1994年には児童文学のノーベル賞ともいわれる、国際アンデルセン賞作家賞を日本人で初めて受賞した。2014年、104歳で死去した。

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 同展は、まど・みちおの人生に沿って集めた展示品約50点と抽象画58点を展示する。

 展示は、「幼年期」「童謡詩人をこころざして」「戦争」「編集者として」「詩人として」の5コーナーで構成。「やぎさんゆうびん」の続編が書かれた手書きの創作ノート、北原白秋に認められて特選を受賞した「雨ふれば」を掲載した童話雑誌「コドモノクニ」などが並ぶ。

 館長の岸本員臣さんは「まど・みちおの抽象画の特徴は、水をはじくクレヨンの上から水彩を塗ったり、時には紙を破ったり、絵の世界の常識をとっぱらって描かれていること。表現の中に心情が読み取れるからこそ面白い」と話す。

 「児童雑誌の編集長を辞めて詩人として独立した時期は、高度経済成長に重なる。その転換期を生きる苦悩や心情を通じて、詩人まど・みちお誕生のルーツを感じてもらえれば」とも。

 開催時間は9時~17時。月曜休館。入館料は、一般=700円、65歳以上=600円、中学生以下無料。12月9日まで。