舞台「ミネルヴァの梟(ふくろう)」が1月12日、天神山文化プラザ(岡山市北区天神町)で開かれる。
今夏上映予定の同名の映画と連動で行われ、舞台中には映像が多く登場し、舞台映像が映画中に登場する「メディアインテグレーション」の手法を用いている。舞台は1回公演のみ。
2085年、アミューズメントパーク内に住む主人公の夢は、祖父から3代にわたり「人間らしいアンドロイド」を作ること。アンドロイドを作っていくうちに「人間とは何か」と考えるようになる。
岡山を拠点に活動するアーティストユニット「戦国舞将女(ぶしょうじょ)」の雪月桃杏さん、「Yoshimi with sp」のギターボーカル・黒田良美さん、オーディションでの熱意を評価され脚本になかった役を演じる嘉数愛花さん・怜花さん・唯花さんの三姉妹などが出演。
映画の撮影は、吉備国際大学(高梁市)、早島町いかしの舎(都窪郡早島町)、くらしき山陽ハイツ(倉敷市有城)など岡山県内数カ所で2018年9月ごろにスタートしている。
2017年に「キグルミマスター」をイオンシネマ岡山などで上映した大西貴也さんが総合監督を務める。タイトルの「ミネルヴァの梟」は哲学者ヘーゲルの言葉「ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏(たそがれ)に飛び立つ」から借用。主人公が追い求める夢と大西さんが挑戦する新しいエンターテインメントの両方をタイトルに込めているという。
大西さんは岡山大学在学中からユーチューブにお笑い動画を投稿。漫才コンビ「リンクアップ」としてデビューし、M-1に挑戦したこともあった。映画は4本目の撮影となる。「現在の目標は、カンヌ国際映画祭でノミネートされること。人を笑顔にできるエンターテインメントを作りたい」と話す。
「舞台は初めての試み。多くのスタッフ、キャストに助けられ信頼して任せることができた。映像と生身の人が作り出す舞台を楽しんでほしい」とも。
17時30分開場、18時開演。入場料は、前売り=1,000円、当日=1,200円。