「タケノコ堀りと竹のおもちゃづくり体験」が4月27日、大野川流域(岡山市北区御津)で開かれた。竹林整備の面で指導、協力したのは「岡山御津お正月研究会」。
開催された大野地区は、宇甘渓(うかんけい)の下流部に位置する人口18人の住むエリア。ゲンジボタルなど希少な生き物が生息する。川沿いの山々は竹林が多くあり、高齢化した住民たちだけでは管理が難しくなってきている。
タケノコ掘りのシーズン、同会のメンバー4人と約2000平方メートルの竹林に入った。参加した30人は、タケノコの堀り方のコツを学び、合計50キロを収穫した。その後、大人たちが竹林整備を行っている間、子どもたちは竹とんぼや竹笛などの竹を使ったおもちゃ作りを体験。手作りのおもちゃで夢中になって遊んだ。
同団体は、2018(平成30)年9月に発足し、農村部と都市部の交流や地域内のやりがいづくりを目的に結成された。お飾りやとんど焼などの正月に関する農村文化を継承し、地域の魅力を体験するプログラムを実施することから団体名が付けられた。会員は10人で、年に4回ほどイベントを行う予定。
次回は8月に、同地区で採れる大麦を使った「麦ストローで手作り麦茶を飲もうワークショップ」を開催予定。その後は、シイタケや柿など地域の食材を使った「乾物食品開発」、「お飾り作りワークショップ」などを計画している。
同会代表の河太勝子さんは「都市部で体験できない活動を企画しているので、多くの人に参加してほしい」と期待を込める。