個展「ネパールの暮らしと人と~旅の写真と日記と絵~」が2月1日、「雑貨と喫茶『ネイロ堂。』」(岡山市北区番町)で始まる。
ネパールを訪れた杉原禎章さん・美帆さん夫妻、幸山将大さんが開く同展。昨年10月24日から12月10日までの45日間の記録を展示する。「NOルール」「歌う踊る」など、「ネパールで感じた10の言葉」をテーマに、50点以上の写真・絵・日記・雑貨で表現する。
杉原夫妻がネパールを訪れたのは今回で2度目。美帆さんは昨年、オランダ・ドイツ・エストニアなどを5カ月間旅行した。杉原さんは5月に美帆さんと合流し、ネパールに滞在。3日間の滞在中、物価が安く、wi-fi環境もあり、おおらかな人柄な人が多いネパールに暮らしやすさを感じたという。
幸山将大さんは、アートを取り入れた障がい者福祉施設「ぬかつくるとこ」(都窪郡早島町)に勤めている。昨年2月には杉原夫妻と共にイベントを開き、縦3メートル・横6メートルの大きな壁画を参加者と共に描いた。ネパールでも現地の人と大きな絵を描くため杉原夫妻のネパール旅行に同行したという。ネパール第2の都市・ポカラからバスと徒歩で3時間かけてたどり着いた、チャパコット村で地元の女性を中心に約15人と絵を描いた。「絵を描くことは非言語な活動、女性たちの感情表現の場としても役に立つ」と杉原さん。
2月16日は、会場のネイロ堂を貸し切り、自己流のネパール料理やコーヒーも振る舞うという。2月5日・14日・19日・21日は「チヤの時間」(17時~)を予定している。「チヤ」は共にお茶を飲むネパールの習慣のこと。杉原さんは「ネパールでチヤを断ると体調や機嫌を心配される。ネパール人のようにおおらかで、自然体で生きてもよいということを感じてほしい」と話す。
杉原さんは「展示を見てもらう以上に言葉で伝える時間をたくさん取りたい。ネパールでは戦前の日本を見たような気がした。今の日本にはないものがネパールにはあった。フリーランスのデザイナーとしても今後もネパールとの関わりを持っていきたい」と話す。
開催時間は11時~19時。火曜定休。入場無料(1オーダー制)。2月21日まで。