映画「Carton Moon(カートンムーン)」の上映会&ミニライブが2月9日、ハッシュタグ(岡山市北区北長瀬表町)で開かれる。
同映画は、フランス北東部・アルザス地方にあるエコミュゼ村で撮影された。エコミュゼとはエコロジーにミュージアムを加えた造語で、アルザス地方にある家、教会、学校などを移築して昔ながらの姿を残している地域のこと。アルザス地方のエコミュゼ村はフランス国内でも最大だという。
登場人物のセリフは全て字幕で、音声はない。絵本作家のカートンと月を見るのが好きな生物Mooの登場するファンタジー作品。カートンを演じるメロディー・フランセーズさんは、元劇団四季の俳優で、劇場「ななみるく」(東京都渋谷区)を主宰。監督の二階健さんは、柴咲コウさんやX-JAPANのSUGIZOさんが主演した映画「Soundtrack」やテレビドラマ、ミュージックビデオを手掛けてきた。音楽を担当したのは岡山出身のアコーディオニストtacaさん。
メロディーさんがエコミュゼ村を訪れたのは約20年前。「コウノトリが村を飛んでいた。屋根の上には多くの巣があり、村に魅了された。アルザス地方を描いた風刺絵や絵本作家ハンシの作品に出合い、この世界観を持って映画を撮りたいと思うようになった」と話す。
映画上映後は、メロディーさん、tacaさん、ボーカル・バイオリンのReina Kitadaさん、ギターの佐々木優樹さんによるミニライブを予定している。
メロディーさんは「ペットを亡くした時のつらい思いや、晩年に友人がいないさみしさなど、年配者にも共感してもらえるポイントがある。無声映画なので、音楽に身を任せて見てほしい。今年6月にはエコミュゼ村での上映も予定しており、全国多くの場所で上映会をしたい」とも。上映会ツアーは静岡、京都、大阪、東京の5都市6会場で開かれる。
当日は、「鉄子の部屋・1日ワインスタンド」が、アルザス産のワイン(500円)、コーヒー、ホットジンジャー、エルダーフラワー、無添加オレンジジュース(以上300円)を提供する。「出張料理人ひらおか」がアルザス風ピザ「フラムクーシュ」、アルザスの煮込み料理「シュークルット・アルザシアン」、ドライフルーツやナッツの入った焼き菓子「クグロフ」を提供する。
開場は13時30分、上映は14時~。入場料は前売り=2,500円、当日=3,000円。