笠岡諸島の北木島の石で作ったアクセサリーブランド「Char∗M(チャーム)」が、4月4日に開かれる「MAMAN(ママン)スプリングマルシェ」(笠岡市四番町)で初めて販売される。
アクセサリーブランド「Char∗M(チャーム)」の材料となる北木島の北木石
北木島は広島県との県境・笠岡市の瀬戸内海に浮かぶ島。笠岡諸島は大小31の島があり、最も大きな島が北木島。人口は約1200人。お笑いコンビ「千鳥」の大悟さんの出身地でもある。北木島で採れる北木石は、大阪城再築など歴史的建造物や墓石に使われてきた。最盛期には、島内に127の丁場があったという。
制作するのは洋服・雑貨店「MAMAN(ママン)」の店長・井本恵梨さんとアクセサリー作家の三宅由希子さん。井本さんの父が北木島出身であったことから、元石材業の知人から石の廃材を譲り受けた。石を細かく砕いてレジン液で固め、装飾をしてアクセサリーに仕上げる。デザインは一点ごとに違い、「瀬戸内海」「ひまわり畑」「カブトガニ」など笠岡市のシンボルをイメージしてデザインした作品もある。
井本さんは「北木島の石を知っている人でも、墓石のイメージが強い。ハンドメードの作品は一点ずつ違うのが魅力。自分に合うものを選びながら、北木石を明るいイメージで身に着けてほしい」と話す。
三宅さんは2017(平成29)年、笠岡市の隣町・浅口市寄島で、カキなどの貝殻を砕きアクセサリーを制作する活動「malin.(マリン)」を始めた。作品を知る人からは、笠岡のものを使った作品を作ってほしいという声もあったという。井本さんと出会い、昨年12月ごろから北木石を使った作品を作ることにチャレンジし始めた。
当日は、イヤリング・ピアスを中心にヘアゴム・ネックレス・ネクタイピンなど計30点をそろえる。2人で共同制作した10点のほか、それぞれが制作した各10点も販売。北木石のアクセサリーは同イベント限定で販売。価格は1,000円~1,500円を予定。
開催時間は10時~16時(予定)。