「岡山県の新型コロナウイルス感染症対策サイト(非公式)」が3月15日、公開された。
運営するのは、県内の高校に通う藤原出帆(いずほ)さん。東京都の対策サイトを参考に制作した。藤原さんは「立ち上げ当初は岡山県に感染者がいなかった。どんどん拡大し、いつ自分が感染してもおかしくない。岡山県が公開している情報を見やすい形で届けることができれば少しでも注意喚起になると思った」と話す。
陽性患者数や検査実施数、陽性患者の属性、新型コロナコールセンター相談件数、新型コロナ受診相談窓口相談件数の岡山県内の最新感染動向を日別と累計でグラフにしている。このほか、「新型コロナウイルス感染症が心配なときに」では、相談窓口へのフローチャートを提供している。「お子様をお持ちの皆様へ」では、「不特定多数の人の集まる場所等への外出を避け、基本的に自宅で過ごしてください」などの感染予防・健康管理の項目を記載している。
藤原さんが参考にした東京都の対策サイトは、コードフォージャパン(東京都文京区)が開発しソースコードを公開している。北海道や三重県の有志が対策サイトを立ち上げたことをSNSで知り、岡山県版を約18時間で作った。藤原さんは作り始めた頃、手動で岡山県のホームページから引用したが、誰でも更新ができるようプログラムを組みアップデートしている。オンラインコミュニティーで意見交換しながら進めている。現在は、小学生・中学生のエンジニアも含め、県内外6人のボランティアで運営している。
藤原さんは「病床数や快方者数など、岡山県のオープンデータが増えればサイトでの情報も増やしていく予定。多くの人にサイトを知ってもらい危機意識を高めてもらいたい」と話す。
同サイトのイメージカラーは、岡山の桃からピンクを使った。感染者が0人の時に比べ、ページの閲覧数は約30倍になった。