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岡山・金光町の老舗旅館のおかみが「お母ちゃん業弁当」 客が弁当箱持参

お母ちゃん業弁当」を始めた土佐家旅館のおかみ・今井宮子さん

お母ちゃん業弁当」を始めた土佐家旅館のおかみ・今井宮子さん

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 土佐家旅館(浅口市金光町大谷、TEL 0865-42-2157)が5月8日、「『お母ちゃん業』弁当」を始めた。

土佐家旅館が始めた「お母ちゃん業」弁当(日替わり)

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 同サービスは、あらかじめ預かった弁当箱に、手作り料理を詰め込む。事前に連絡をもらい、出来上がった弁当は同旅館で渡す。弁当箱の大きさとデザインにかかわらず500円。メニューは毎日異なる。

 発案者は、おかみの今井宮子さん。同旅館は、金光教の門前町に1827年に創業した。今井さんは「昔、子どもに作った弁当のことを思い出し企画した。苦手な野菜を食べてくれたこと、また作ってほしいと弁当でコミュニケーションが生まれた。『いってらっしゃい』や『今日の料理どうだった』のような、母親と子どものコミュニケーションのような感覚を楽しんでほしい」と話す。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、宿泊客は大幅に減った。「イベントもなくなり、コミュニケーションの希薄さが気になっている。バスガイドをしていたこともあり、泊まりの仕事も多く、子どもにさみしい思いをさせたこともある。今度は地域の人に、お母ちゃん業を提供していきたい。栄養不足、愛情不足な食事が多い人には、お母さんの駆け込み寺だと思って使ってほしい。心と身体、環境にも優しいお弁当作りを目指す」と話す。

 ホームページまたは電話で受け付ける。

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