大規模改修工事後の岡山県庁舎の中庭に咲く醍醐桜(だいござくら)が現在、見ごろを迎えている。
岡山県庁は、建築家・前川国男の設計で1957(昭和32)年に竣工。2020年10月からスタートした大規模改修工事を3月20日に終えた。工事では、制振ダンパーなど118カ所に耐震装置を設置やカーテンウオールの軽量化など、震度6強を想定した耐震化と長寿命化を行ったほか、以前あった中庭を復活させ巨大モニュメント「環」を再設置した。
岡山県庁の中庭にある醍醐桜は、真庭市の岡山県が天然記念物に指定している醍醐桜から株分けされた桜で、1996(平成8)年に落合町(現在の真庭市)から寄贈された。品種はエドヒガンザクラ(別名アズマヒガンザクラ)。早咲きの桜で、今月15日に開花した。
岡山地方気象台は、岡山後楽園(後楽園)の桜・ソメイヨシノを標本木とし、5輪以上咲くと開花とする。平年だと3月28日、昨年は22日だったが、今月17日以降、雨の日が多く気温が上がらない日が続いたため平年より開花が遅い。岡山の開花予想は29日だったが、未だ開花宣言は発表されていない。今月29日から岡山後楽園の旭川河川敷一帯で、約250本のソメイヨシノが咲く「2024岡山さくらカーニバル」が4月7日まで開催される。