
講演会「発達障害を強みにする就労支援の実例」が8月9日、岡山コンベンションセンター(岡山市北区駅元町)で開催される。主催は橋本財団。
同財団は、イタリアのフルインクルーシブ教育、特別支援教育などをテーマとした「インクルーシブ教育とは? 考えをシェアする会」を2022年にスタートした。今回の「Kaien(カイエン)」(東京都新宿区)による講演は、昨年8月に開催された第5回に登壇した際、「実践的な話を聞いてみたい」という声から実現したという。
カイエンは2009(平成21)年創業。精神障害や発達障害の就労支援、自立訓練、うつや自閉スペクトラム症からの復職支援などを行う企業で、就職率86%、定着率95%と全国平均を上回る実績があるという。
当日は、関西エリアマネネジャーの赤岡広章さんが、一人一人の特性に合わせた就労支援の方法や家庭でできる環境づくりのコツなど、実際の支援事例を交えながら、具体的なサポート方法について話す。
橋本財団・事務局の松本あゆみさんは「前回は、『発達障害とは何か』など基礎的な内容を話した。当事者は共感や傾聴が足りていないのではなく、具体的に何をしたらいいのか、手順などの情報整理が足りていない。質疑応答を1時間用意しており、参加者の悩みも相談できる機会にもしたい。当事者だけでなく、保護者、支援者、教育関係者、企業関係者など、多くの人に聞いてほしい。将来への不安を少しでも軽くしてもらえれば」と参加を呼びかけている。
開催時間は14時~16時。参加無料。要事前申し込み。オンライン配信も予定している。