岡山県立美術館(岡山市北区天神町、TEL 086-225-4800)で3月20日、「トーベ・ヤンソン生誕100年記念MOOMIN!ムーミン展」が始まる。
「ムーミン」シリーズ作者のトーベ・ヤンソンさんは1914年フィンランド・ヘルシンキ生まれ。思春期の悲惨な戦争経験するなどしたが、「自然との共生」をテーマに同シリーズを生み出した。小説や絵本は現在40カ国以上で翻訳されており、世界中に多くのファンを持つ。日本では、1970年代前後と1990年代にテレビアニメが放送され、幅広い年齢層に親しまれている。
同展では、「ムーミン谷の四季」「ムーミン谷の風景」「ふしぎな生きものたち」「自然のちから」の4テーマに分け、日本初公開作品150点を含む約200点を並べる。
同館学芸員の石原亜弓さんは「日本では、不思議でかわいいムーミンの世界が一般的だが、トーベ・ヤンソンさんの描く原作のムーミンは少し違う世界観を持つ。ただかわいいではないムーミンの世界を味わってほしい」と話す。
会期中の週末は、学芸員によるギャラリートークも企画する。3月27日は18時から、「美術の夕べ ムーミン展を見る」を行う。「忙しい社会人にもゆっくりとムーミン展を見に来てほしい」と石原さん。
ムーミンとの記念撮影イベント(28日、29日、各10時~、13時~、15時~)や、ムーミン絵本の読み聞かせ(各土曜日10時~)、ムーミン人形を作るワークショップ(21日、22日、各13時~、参加費500円、定員20人)などを開く予定。
4月4日は、トーベ・ヤンソンさんのアトリエにも訪れたことのあるフィンランド文学翻訳家の渡部翠さんによる講演会「トーベ・ヤンソンの知られざる素顔、魅力、思い」を開く。14時開演。入場無料。
開催前の3月19日に同展を見て、ブログやSNSで紹介するWEBリポーターも実施。23人が選ばれ、PRすることになっている。
開館時間は9時~17時。月曜閉館。入場料は、一般=1,100円、65歳以上=900円、高校・大学生=700円、小・中学生=500円。4月19日まで。