「Next the 備前展~備前の未来を創造するものたち~」が7月8日、岡山天満屋(岡山市北区表町2)で開催される。
同展では、50歳以下の備前焼作家20人が各8点を出品。「備前の土にこだわりを持っている作家で次世代を担う作家を集めた」という。同店美術画廊社員30人が作家を推薦し、ノミネートされた51人から投票して選んだ。
昨年2月、東京国立近代美術館から全国巡回する「The備前~土と炎から生まれる造形美~」展がスタートした。室町時代から江戸時代初期に作られた古備前、人間国宝の金重陶陽の作品を含む近代の備前焼、人間国宝の伊勢﨑淳さんの作品を含む現代の備前焼を展示。岡山でも今年6月に開催を予定していた。同店は、地元岡山では同巡回展にはない、次世代を感じてもらおうと企画した。
出品作家は、石田和也さん、伊勢﨑競さん、伊勢﨑晃一朗さん、市川透さん、金重周作さん・陽作さん・斎藤理さんの「陶工房 斿」、金重潤平さん、金重多門さん、小出尚永さん、近藤正彦さん、高力芳照さん、豊福博さん、中原幸治さん、馬場隆志さん、宮尾昌宏さん、森一朗さん、森大雅さん、森本仁さん、森本良信さん、横山直樹さん、好本康人さん。当日は全作家が在廊し、会期中は日替わりで実演を行う。
同店美術部部長の武田一夫さんは「2017(平成29)年、備前を含む日本六古窯が日本遺産の認定を受けた。これまで5人の人間国宝を輩出してきた備前焼の世界。次世代を担う若手作家は、約200人いるといわれる。これまでにない表現や色、超絶技巧も見られる。1000年続く備前焼の新しい世界を見に来てほしい」と話す。
開催時間は10時~19時30分(最終日は16時まで)。今月14日まで。