福武教育文化振興財団がフォーラム「ここに生きる、ここで創る」を7月25日、オンラインで開催する。
2012(平成24)年にスタートした同シリーズは、今回で9回目。3月29日に開催予定だった同フォーラムは、新型コロナウイルス感染拡大のため中止としていた。初の試みとしてオンライン会議システムZOOMを使って行う。
今回のテーマは「地域資源の地消地産を文化に~岡山にできて東京にできないこと」。「里山資本主義」などの著者で地域エコノミストの藻谷浩介さんの基調講演と岡山で活動する3人のトークセッションを行う。
登壇するのは、2010(平成22)年に創業した「引両紋」社長の青山雅史さん。海外や東京での販売を試みた結果、岡山県内で消費されるお茶を目指し、あえて低価格なペットボトルでの販売を行うなどしている。
倉敷商業高校の教諭・川崎好美さんは、内閣府のまち・ひと・しごと創世本部が運営するビッグデータ「RESAS(地域経済分析システム)」を活用した授業などを行っている。
和田デザイン事務所の和田優輝さんは、2007(平成19)年に津山市にIターンし、「コトからモノ、ミライを作る」をコンセプトに、「家のデザイン」「まちのデザイン」を行っている。
トークセッションのコーディネーターは、「みんなでつくる財団おかやま」専務理事の石田篤史さん。進行役は岡山大学3年生の河原菜摘さん。石田さんは「オンラインの良さを生かして、チャットで質問を寄せてほしい。何か答えを出すような場ではないかもしれないが、多くの気付きが得られると思う」と話す。
福武教育文化振興財団の和田広子さんは「オンラインとなり、フォーラムに参加したことのない人や大学生など、気軽に参加してほしい。登壇者の話を聞きながら、一緒に考えてみてほしい。岡山にできて東京にできないこと。答えがあるかないかは分からないが、参加者が次の日から行動が変わるような場になれば」と話す。
開催時間は13時~15時45分。参加無料。