岡山のバイオメーカー「林原」(岡山市北区下石井1)のキャラクター「トレハ星人」が10月8日、JR岡山駅などをジャックして、「フレイルに、ふれる1日」を開催する。
10月8日は、日本記念日協会が定める天然糖質「トレハロース」の日。林原が、開発から製造・販売を手掛ける。甘味料としてだけでなく、食品を乾燥から防ぐことでやわらかさを持続させる効果や、変色しづらくする効果もあるという。
トレハ星人は、2004(平成16)年から2011(平成23)年までテレビCMなどに登場した同社「宇宙広報マネジャー」で、昨年の同日に復活した。
フレイルとは、健康な状態と介護を必要とする状態の間の虚弱な状態のこと。身体的機能や認知機能の低下があるが、適切な治療や予防を行うことで介護を必要とする状態に進まないようにすることが目的。今年4月から後期高齢者を対象としたフレイル健診がスタートしたことから、認知を広げることを目的として同社が岡山市などと協力してイベントを開く。
昨年と同様にJR岡山駅の全36面のサイネージをジャックする。画面には「フレイルって知ってる?」「本日10月8日はトレハロースの日だぞ~!」など4種のメッセージを表示する。このほか、JR岡山駅2階西口広場で岡山シティエフエム「レディオモモ」(中山下2)の公開生放送を行い、10時~12時、12時45分~15時に、番組「トレハ星人ラジオジャック」を放送する。
同広場では、3つのブースを展開し広場ジャックを行う。岡山市ブースでは、握力の測定や血管年齢測定などの健康チェック体験コーナーと、薬局などで行うフレイルチェックのPRを行う。林原ブースでは、10月20日にリモート開催される日本栄養士会会長・中村丁次さんのが林原ライフセミナー「腹八分目のメタボ対策と、しっかり食べるフレイル対策」の告知を行う。
岡山県菓子工業組合青年部のブースでは、トレハ星人のモチーフにした和菓子を販売する。参加菓子店は、「浦志満本舗」(柳町1)、「みづゑ」(本町)、「華宵庵」(中区今在家)、「今八ふたわ」(北区今8)、「小西屋」(総社市中央2)、「小池菓子舗」(都窪郡早島町)の6店。いずれの菓子もトレハロースを使っている。
林原の小林辰男さんは「フレイル予防は、栄養、運動、社会参加がポイントだと言われる。和菓子は、社会参加である人の集いには欠かせないもの。トレハロースを使うことで栄養にも寄与している」と話す。
このほか同広場では、バルーンアーティストの京極さんが、トレハ星人の等身大バルーンアートを実演制作する。
「トレハ星人のJR岡山駅のジャックで、フレイルのことを多くの人に知ってもらいたい」とも。
サイネージのジャックは6時~24時。広場のジャックは10時~15時。