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岡山の4書店で受付「ブックサンタ2020」 貧困家庭に購入した絵本を届ける

(左から)NPO法人チャリティーサンタ理事の河津泉さん、スタッフの水口里歩さん

(左から)NPO法人チャリティーサンタ理事の河津泉さん、スタッフの水口里歩さん

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 貧困家庭の子どもたちに絵本などの児童書を届ける「ブックサンタ2020」が現在、岡山県内の書店4店で行っている。

 クリスマスの夜、サンタクロースに扮(ふん)したボランティアスタッフが小さな子どものいる家庭に本のプレゼントを持って訪問する同取り組みは、NPO法人「チャリティーサンタ」が2008(平成20)年から行っている。

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 参加家庭は寄付金と子どもへのプレゼントを事前に用意し、チャリティーサンタが届ける。2014(平成26)年は1万人以上の子どもにプレゼントを届けた。同NPOによると、当初は一人親家庭、貧困家庭、被災地の子どもにもプレゼントを届ける取り組みとして始めたが、これまでの傾向としては世帯年収の高い家庭からの申し込みが多かったという。貧困家庭の子どもにも届けられる仕組みとして「ブックサンタ」を始めた。

 プレゼントで届ける書籍は、オンライン書店「Honya Club.com」ほか全国の協賛店で販売する児童書。岡山では、丸善さんすて岡山店(岡山市北区駅元町1)、丸善岡山シンフォニービル店(岡山市北区表町1)、TSUTAYA笠岡富岡店(笠岡市富岡)、TSUTAYA井原店(井原市高屋町)の4店で現在、児童書コーナーを設置して絵本や図鑑などを並べている。昨年は全国で約6000冊が集められ、岡山では約700冊が子どもたちに届けられた。

 寄付された本は、子どもの性別・年齢・好みと照らし合わせ、NPOスタッフが希望に合った本を選ぶ。大学生で運営スタッフの水口里歩さんは「一人ひとりの子どもを思いながら1冊の選書に2時間かけたこともある。寄付してくれた人、選書スタッフ、本を届けるサンタクロースに扮(ふん)するスタッフなど、多くの人の思いがあって子どもたちに本が届く」と話す。

 同NPO理事の河津泉さんは「今年は新型コロナウイルスの影響を受けて、経済的に苦しい状況にある家庭、外出できずに窮屈な思いをしている子どももいる。多くの人が大変な思いをしている時こそ、子どもたちを地域で支えられる温かい社会であってほしい。実際にボランティア活動をするより気軽にできて、募金より能動的にできる活動を知ってほしい」と話す。

 同NPOでは現在、サンタクロース役のボランティアスタッフなどを募集している。本の寄付は12月24日まで受け付ける。