沖縄とオンラインでつないだ「平和学習」の授業が2月1日、八浜中学校(玉野市八浜町)で行われた。
授業を受けたのは、3年生28人。オンラインで、ひめゆり平和祈念資料館(沖縄県糸満市)と山田中学校(玉野市後閑)をつなぎ、修学旅行で沖縄を訪れる予定だった生徒60人が話を聞いた。同館・説明員の仲田晃子さんは、同館の設立経緯や、沖縄戦を体験された津波古ヒサさんの動画を交えて、第二次世界大戦について話した。
八浜中学校では約10年前から修学旅行で沖縄県を訪れ、同館にて平和学習を行なっていた。新型コロナウイルスの影響で昨年5月から10月に延期になっていたが、最終的に中止となった。
修学旅行が中止なったことを知った玉野青年会議所が、岡山次世代スクール協会と共催で、企画した。市内7校に提案をし、3年生が1クラスの両校が受験の合間を縫って日程調整した。
八浜中学校・校長の淺野元志さんは「オンラインを使った授業は初めてだったが、生徒には貴重な体験となった。地域から提案をもらい、学校だけでは出来ないITを使った授業はこれから特に必要な分野だけに学びが多かった」と話す。
授業を受けた生徒は「自分と同じ年代の人が体験した戦争に心が痛くなった。いつか沖縄に実際に行きたい」と話す。