![制服リユース店「る~ぷ」の宇野広大さん](https://images.keizai.biz/okayama_keizai/headline/1617343615_photo.jpg)
制服リユース店「る~ぷ」(岡山市東区西大寺中3)がオープンして3カ月がたつ。
西大寺の北側にある五福通りに、IPU環太平洋大学4年生の宇野広大さんが1月10日にオープンした。友人が出場した西大寺会陽「裸祭り」の観覧で昨年初めて西大寺に訪れた宇野さんは、古い街並みと優しい町の人たちを好きになり、オープンを決めた。
同店は、使用しなくなった制服を譲り受け、なるべく安価な価格で提供している。オープン当初は、岡山市東区の小学・中学・高校の制服を販売していたが、岡山市・倉敷市など他のエリアからも集まり、約30校の制服を準備している。制服は上下各1,500円、シャツやブラウスは1,000円、セーターは800円、そのほかリボンやボタン、かばんやリコーダー、ピアニカなども用意している。
福岡県出身の宇野さんは、制服リユース事業「る~ぷ」(福岡県直方市)を展開する母親から、喜ぶ親子の話を聞いていた。宇野さんは「制服は学校を楽しくするアイテムの一つだが、高額なものも多い。高額な制服を買ってもらうことに子どもは親に気を使い、親はリユースであることを申し訳なく思う。一部はクリーニングをした状態で提供し、親子の気持ちを少しでも緩和したい」と話す。
制服の譲渡、販売は、店頭で行う。店舗に来てもらいコミュニケーションを取ることで事情も理解でき、西大寺の五福通りに来てもらうこともできる。岡山学芸館高校(岡山市東区西大寺上1)の生徒が部活動の帰りに寄ってくれたり、オープン時のチラシを地元の子どもたちがポスティングをしてくれたり、虹色ののれん、PR動画を作ってくれたりと「地域の人たちに助けられている」と宇野さん。
「制服のリユースを通して、学生が来るまちにしたい。誰かの意図的な行為に聞こえる『まちおこし』ではなく、地域の人が当事者となって楽しいまちにしていく『まちおこり』にしていきたい」とも。
水曜・土曜・日曜営業。営業時間は11時~18時。