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岡山出身の写真家・安藤瑠美さん「TOKYO NUDE」展 岡山市内の風景作品も

「ELD(イールド)」のスタッフ・平井利幸さん

「ELD(イールド)」のスタッフ・平井利幸さん

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 岡山県出身の写真家・安藤瑠美さんの写真展「TOKYO NUDE」が7月3日、オリジナル家具やインテリア雑貨販売店「ELD(イールド)」(岡山市北区横井上)で始まる。

安藤瑠美さんの写真展「TOKYO NUDE」が展示されるイールドの店内1

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 同展は、安藤さんが撮影した東京都内のビル群や住居群の写真をレタッチした作品を10点以上展示する。レタッチとは、写真に修正・補正・加工・合成などを行う作業のこと。題名の「東京ヌード」は、作品の製作過程でレタッチを施しノイズとなる視覚情報を除去することで、東京を素やヌードの状態へと露わにしている感覚があることから名付けたという。

 作品のコンセプトは、「虚構の東京を写真で作る」。街のノイズを消した作品だけでなく、色彩を変えて雲や建築物を合成した作品もある。安藤さんは「見る人に心地よさと違和感が同時に感じられる風景を作っている」と話す。

 イールドのスタッフ・平井利幸さんが、インスタグラムで安藤さんを発見し同展の開催をオファーした。ギャラリースペースを使わず、イールドの店内と併設するカフェ「TOWER COFFEE(タワーコーヒー)」の店内に展示する。平井さんは「インテリアによって写真の感じ方が変わり、写真一枚でインテリアが変わる。インテリアや日常空間にある作品を楽しんでほしい」と話す。

 東京で撮影した作品だけでなく、同展のために撮った岡山市内の写真をA0サイズのタペストリーにして展示する。候補写真には、岡山シンフォニービルや岡山市民会館を撮った写真もあった。安藤さんは「どこだかわからないけど、ふとした瞬間に思い出される、記憶の中の岡山の景色をテーマに撮影した」と撮影場所について話す。

 影響を受けたアーティストについて安藤さんは「フラットな色彩感覚や洗練された構図は、日本古来の大和絵を研究した。またドイツ人アーティストのトーマス・デマンドにも影響を受けた。彼の写真には、現実の風景を紙で再現した実物であるかのような別の世界がある。その独特の違和感に強く引かれる」と話す。

 「写真に興味がある人はもちろんその他の人でも、時間を忘れてゆっくり見てほしい」とも。

 開催時間は10時30分~18時30分。火曜定休。19日まで。

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