「西日本豪雨3年復興応援プロジェクト」として7月6日、瀬戸内サニー(香川県高松市)がミュージックビデオ「カモンベイビーオカヤマ!!」続編を発表した。
同社社長の大崎龍史さんと黒住教青年連盟長の黒住宗芳さんたちは3年前、平成30年7月豪雨の後、被災地へのボランティア募集と災害により減少した観光客の再誘致を目的に「カモンベイビーオカヤマ!!」を制作。ダンス&ボーカルグループDA PUMPの「U.S.A」の曲に乗って岡山県内8カ所で踊り・歌う動画を発信した。伊原木隆太岡山県知事や岡田小学校(倉敷市真備町)で炊き出しをしていたボランティアなど多数が出演した。
同プロジェクトは、災害から3年を迎える節目にテーマを「3年前はありがとう」とし、災害を風化させないため、いつどこで起こるかわからない災害への備えをもう一度考えてもらうきっかけとするためにスタートした。
ミュージックビデオは、7月3日に開催された「真備追悼復興3年祭」で打ち上げられた花火やDA PUNPのメッセージ動画、メッセージボードを持った参加者と3年前の映像などで構成する。
大崎さんは「災害のあった年、私は真備町へボランティアに行った。それ以降は行けず申し訳なさを感じていた。岡山県内の人でも、県外から訪れたボランティアの人も、真備町を気になっている人は多いはず」と話す。
ミュージックビデオの他に、真備町の現在を伝えるインタビューなどをnoteで公開する。被災した写真の洗浄活動などを行ってきた写真家の白井宗裕さん、岡山NPOセンター(岡山市北区表町1)のスタッフとして真備町に関わり続けている詩叶(しかなえ)純子さん、真備町で防災イベントを開催した当時中学生だった真備町の高校生「MBS30」、動画に出演してくれた参加者へのインタビュー記事を随時公開する予定。
「真備町を訪れると、多くの人が見ず知らずの私にあいさつをしてくれる。まだ河川の付け替え工事など復興は終わっていないが、真備町は強くなったように感じた。3年前の記憶を掘り起こして不快に感じる人もいるのではないかという葛藤はあったが、無関心ではいられずプロジェクトを進めることにした。『ありがとう』を伝える元気な姿、前を向いて頑張っている姿を届けたいと思った」とも。