岡山県立勝間田高校(勝央町)のSNS「カツマダわっしょい」で現在、地域協働活動コーディネーターが学校の魅力を発信している。
地域協働活動コーディネーターは、岡山県教育委員会が行う高等学校魅力化推進事業として、地域・企業・大学・地元自治体と学校をつなぎ地域と協働した地域活動を行っている。同事業は、教育の質の確保と地域と連携した魅力づくりを目的とし、2019年から笠岡工業高校、高梁城南高校、矢掛高校など6校でスタートした。
地域コーディネーターの佐桑充倫さんは、2019年に勝央町地域おこし協力隊に就任し、勝央町特産品開発プロジェクト「勝ブランド」、勝央町ポータルサイト「カチいろ」、勝英地域飲食店応援プロジェクト「勝英エール飯」などの企画運営を行ってきた。今年4月に同職に就任し、ウェブを中心とした広告や広報などの経験を生かした学校の魅力発信を行う。
地域コーディネーターの原璃歩子さんは、勝央町出身・同校の卒業生。ケーブルテレビに勤めた経験を生かし、映像の撮影・編集なども行う。現在はフリーアナウンサーとしても活動し、学校のPRやプレゼンテーションなども行う。
勝間田高校は1901(明治34)年に勝田郡農林学校として創立し、今年120年を迎える。森林コース・自動車コース・食品コース・園芸コース・ビジネスコースなどの5コースが現在、生徒を募集している。森林コースは林業を学べる岡山県で唯一のコースで、約270ヘクタールの演習林を同校が所有している。
投稿では、森林コースのチェーンソー実習や園芸コースの玉ネギ校内販売、体育祭「清風祭」のほか、弓道部や山岳部など部活動の様子も掲載している。
佐桑さんは「学校の魅力は授業や活動だけでなく、先生にもある。総合的な探究の時間では、約20人の先生がテーマをプレゼンテーションし、生徒が投票して決める。各コースの生徒が入り交じり学習する様子は、多様性の中で専門性を生かした学習となる。町唯一の高校なので、地域や行政など連携した教育を発信していきたい」と話す。