岡山県立岡山南高校(岡山市北区奥田2)で1月15日、「岡山パクチープロジェクト・完成レシピ公開試食会」が行われた。
生活創造科3年生の29人が1人1品ずつ考案したパクチーを使ったメニューを披露。「パクチーになじみがない人でも食べやすい」ことがテーマで、生徒たちは完成までに学校や自宅で何度も試作を重ねてきたという。
参加者は岡山のパクチー生産者「岡パク」のメンバーや、JA岡山職員、岡山備前県民局職員、市内の飲食店や和洋菓子店などの事業者や百貨店関係者、報道関係者など。JA岡山職員へ生徒手作りの「レシピ集」と「デジタルデータ」を贈った後に、「春巻き」「ピザ」「グラタン」「シフォンケーキ」「プリン」など29種類を試食と、配られた用紙に一品ずつの感想を記入した。
今回の目的の一つに、参加した飲食店へ「店のコンセプトに合えば期間限定メニューとして採用してほしい」という生徒たちの願いもある。飲食店事業者らは「自分たちが思いつかないようなメニューもあり刺激を受けた」「誰にでも食べられる工夫が素晴らしい。採用を検討したい」などの感想を残した。
同日、服飾デザイン科の生徒たちがデザイン・制作した「岡パクベスト」を着て参加した岡パクメンバーらは「昨年2月からスタートした『岡山パクチープロジェクト』も完結。これでお別れと思うと寂しいが充実した1年だった。この『岡パクベスト』はこれからも着続けたい」と話す。
同校の西崎大修(ひろのぶ)校長は「昨年秋に試作品を食べたが、どのメニューもバージョンアップされている。より食べやすい工夫が見られる。社会人と触れる機会を設けることで生徒の成長につながる。本校の魅力と地域の魅力をつなげる取り組みを今後も授業に盛り込んでいきたい」と話す。