「岡山イノベーションコンテスト2021」実行委員会が現在、出場者を募集している。
中国銀行(岡山市北区丸の内1)、山陽新聞社(岡山市北区柳町2)、公益財団法人サンマルク財団(岡山市北区平田)が主催する同コンテスト。約30人を対象に、岡山イノベーションスクールと合わせ「岡山イノベーションプロジェクト」として、2017(平成29)年から始まった。
募集は、ビジネスプラン部門が高校生の部、大学・専門学校生の部、一般の部の3部門とビジネス部門。対象は、岡山県内と福山市・尾道市・府中市・三原市・世羅町・神石高原町・庄原市の備後地域の出身者、または同地域に在住・在勤の高校生以上の人、同地域の企業経営者または個人。
昨年は1次審査に92点の応募があった。今年は10月13日に行う、3分間プレゼンテーションの2次審査を経て16組がファイナルステージに進む。
ファイナルステージでのプレゼンテーションの後、岡山大学の学長や岡山県産業振興財団の理事長、企業経営者などで構成する審査員が、各部門賞、サンマルク賞、MASC賞、ハンズオン支援賞、審査員特別賞を選び、これらの受賞者の中からグランプリを1組選ぶ。昨年は初めて大学生の久保駿貴さんがグランプリに輝いた。
過去の受賞者は、建築家の隈研吾さんとコラボした「プレハブ建築」を販売する「小屋やさん」として事業を全国展開する「植田板金店」(岡山市中区藤崎)社長の植田博幸さん、薬剤師が薬の成分を瞬時に判定する装置をプレゼンテーションした「ウィズレイ」(岡山市北区芳賀)社長の森山圭さん、源平合戦の舞台となった倉敷市藤戸などを巡るツアーをプレゼンテーションし、今年実現した倉敷古城池高校の高校生・今城慧郁さんなど。
中国銀行地方創生DDGs推進部次長の守屋俊さんは「今回のテーマは、『未来を追い越せ』。新型コロナウイルス感染拡大による時代の変化は大きい。新型コロナ・パンデミック(世界的大流行)の時代の先を見据えた、革新的で独自性のあるビジネスを期待している」と話す。
「岡山・備後地域から新しいビジネスが生まれる地にしていきたい。受賞者が次の挑戦者を応援・支援することで、一人では成し遂げられなかったビジネスプランのブラッシュアップとなる。強いては地元経済の発展に寄与すると考えている」とも。
1次審査は9月14日、2次審査は10月13日、ファイナルステージは11月27日、岡山シンフォニーホールで開催する。グランプリは賞金100万円を副賞として進呈するほか、各賞にも賞金などを用意する。
エントリー無料。募集締め切りは8月23日。