昨年末の火事で閉店したギョーザ専門店「餃子(ギョーザ)世界」(岡山市北区表町2)が再建に取り組んでいる。
同店は2017(平成29)年10月、「餃子というツールを通して、人がつながる場所を作る」をコンセプトにオープンした。
昨年12月13日、周辺8棟を焼く火災で同店が全焼。定休日で東京にいた店主の守屋直記さんは「シンボルでもあった大きなのれんが燃えた写真を見たとき、ショックでつらかった」と話す。
火事の当日岡山に戻った守屋さんに、ゲストハウス「KAMP」(北区奉還町3)マネジャーの北島琢也さんが3日間寄り添い話をし、新店舗の候補物件探しを手伝うなど背中を押してくれたという。地元の人からの応援の言葉も受けて、再建を決意した。
再建後の店は、これまでのコンセプトを生かし、より深く交流ができる場所にするという。1階はギョーザを提供し、客同士がコミュニケーションを楽しむスペースとする。2階には卓球台を置き客が利用できるようにするほか、アーティストが作品の展示できるスペースにもする予定。
2023年初旬のオープンを目指して現在、奉還町で店舗物件を探し、クラウドファンディングで再建資金を募っている。集まった資金は、店内改装費、厨房(ちゅうぼう)機器の購入費などに充てる。岡山に関連のあるアーティストなどが制作したTシャツや、ファーストドリンクが無料になるコイン「界員証」などを返礼品として準備する。2月28日まで。