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岡山市役所前に豚まんテークアウト専門店 虫明のカキ発信が出発点

豚まんテークアウト専門店「スチームキッチンDAIKU第九」のスタッフ

豚まんテークアウト専門店「スチームキッチンDAIKU第九」のスタッフ

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 豚まんテークアウト専門店「スチームキッチンDAIKU第九」(岡山市北区大供1)がオープンして2カ月がたった。

マスコットキャラクターのだいくん

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 同店は、行政書士の墔郷敏範さんが、20年ほど前から独学で作った豚まんのレシピを基に商品開発し販売する。墔郷さんの豚まんは、瀬戸内市邑久町虫明でカキ漁をする友人を手伝っていた約20年前の冬、虫明のカキを使った名物を作ってほしいと頼まれ、カキを入れた「カキまん」を作ったことが始まりという。数年後、「カキまん」と同様にして豚まんも作るようになった。

 豚まんをイベントなどで出店するようになった墔郷さんは、いつかは豚まん店を出店したいと考えていた。取引先の企業が飲食店の出店を考えていることを知り、豚まんの販売を提案し共同販売することになった。約2年間にわたる物件探しを経て岡山市役所前に昨年11月11日、同店をオープンした。

 豚まんの価格は330円。あんは、国産豚、玉ねぎ、メンマの3つで作る。バラ、肩ロース、ほほ肉、こめかみの4部位をブロック状のまま鶏白湯(とりぱいたん)スープで煮込み、1センチ角に切る。8部位の豚ミンチをフライパンで炒めたものと、炒めない生のものと一緒に生地に包む。それぞれ食感と部位による味の違いを楽しめるように考えたという。

 生地は、手でこねて発酵させる。パン店を営む友人から作り方を教わったり、中国人が生地の作り方を教えるユーチューブを見たりして研究したという。あんを生地で包み、せいろで蒸して提供する。生地作りから蒸し上がるまでの所要時間は約3時間だという。

 メニューは、「肉まん屋の豚丼」(500円)、「せいろ蒸し豚おにぎり」(1個190円・2個360円)、「自家製濃厚鶏白湯・温野菜スープ」(330円)、あんの入っていない「白まん」(130円)などを用意。フランスへパティシエの修業に行った友人からレシピを教わり作ったカスタードを使った「バターカスタードまん」(280円)を14時から限定販売する。

 カキが3粒入った「カキまん」(430円)も金曜・土曜の限定で販売。金曜の朝に虫明の海から引き上げたカキを使う。

 毎月9日は「第九の日」イベントとして、虫明の漁師から提供されるカキを無料で振る舞うほか、販売も行う。価格は20個で1,600円。半斗缶(7.5キロ・4,000円)と一斗缶(10キロ・7,000円)の予約も受け付ける。

 墔郷さんは「食べた人からの声を聞き、改良を重ねている。要望があれば、新商品も提供したい。2月はカキのシューマイを、3月はカレーを、それぞれ提供する予定。虫明のカキを岡山の中心部から発信し、親しんでもらうところがスタート」と話す。

 営業時間は11時~19時。日曜定休。

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