岡山・奉還町におむすびのテイクアウト店「おむすびや日向」(岡山市北区奉還町2)がオープンして1月2日で1カ月がたった。
店主の井藤亜衣梨さんは2歳の娘を持つシングルマザー。仕事が忙しく食事がおろそかになった経験から、「育児や仕事を頑張る人に栄養のあるものを提供したい」という思いで店を開いた。店内にはキッズスペースがあり、勤務中は長女と一緒にいる。
おむすびに使う米は、「ふるいち農園」(東区升田)が作る特別栽培米「にこまる」を主に使う。同品種は粒が大きく、モチモチした食感であることから選んだという。食材は、オーガニックや無農薬なものにとらわれず、「娘に食べさせたいかどうか」を基準に選ぶ。
井藤さんは「母親が握った家庭のおむすびにはかなわない。せっかく食べてもらうのだから、家庭ではしない手間をかけて作る」と話す。米は酸化を防ぐために前の夜に精米し冷水で洗う。米と水の量を研究し、時間を細かく調整し土鍋で炊く。
商品は、塩おむすび(150円)、焼きおむすび(200円)、煮卵おむすび(250円)に加え、日替わりで季節のおむすび数種を取りそろえる。これまでは、梅しらすやしそ昆布、シャケとぎんなん、めんたいチーズ、芋バター、赤飯、黒豆などを販売してきた。
このほか、唐揚げやだし巻き卵、なすのみそ炒めなどの総菜、豚汁やシチュー、つみれ汁などの汁物も用意する。
「今後は、出来立ての温かいおむすびを店内でも食べられるようにイートインも考えている」という。
営業時間は11時~。売り切れ次第閉店。