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岡山「ペットを売らないペットショップ」が保護犬訓練 CFで協力呼びかけ

「ペットライフポッター」スタッフの藤原あずささんと保護犬のシュル

「ペットライフポッター」スタッフの藤原あずささんと保護犬のシュル

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 ペットを売らないペットショップ「ペットライフポッター」(岡山市中区浜)が現在、保護犬「シュル」の譲渡に向けて人になれる訓練を行っている。

ペットを売らないペットショップ「ペットライフポッター」で現在保護されているシュル

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 同店は2018(平成30)年11月に生体販売をやめ、ペットフードやペット用品の販売、ペットサロン・ホテルの事業を行いながら、保健所から犬を引き取り店で譲渡する活動に取り組んでいる。

 これまで譲渡した保護犬は4年間で8頭。保健所で保護された野犬だったため、引き取った後は、人におびえ、シャンプーに1時間以上かかることもあるという。営業時間のほとんどを犬用の部屋で過ごすこともあるという世話係の藤原あずささんは、どの犬も2カ月ほど一緒にいると手から餌を食べてくれるようになるという。保護犬は、すぐに飼い主が見つかったケースもあれば、約2年かかったこともある。

 現在、保護中の「シュル」は推定1歳、体重約17キロの雄。昨年7月から同店で飼育されている。藤原さんは「成犬の保護犬は、人に慣れるまで時間がかかるが、愛情をしっかり与えれば必ず返してくれる。ペットを飼いたいと考えている人には、保護犬の飼い主になることも考えてほしい」と呼びかける。

 現在、シュルの餌や消耗品、光熱費、ワクチン接種や不妊手術などの費用について、クラウドファンディングで支援を募っている。リターンには、人用のビーガンハンドクリームや同店オリジナルトートバッグを用意するほか、人工保存料や着色料、香料を使っていないドッグフード、犬用魚の無添加おやつセットを用意する。

 同店の澤木崇さんは「費用のこともあり、1頭ずつしか保護犬を育てていけない。ペットの販売をしないペットショップが成り立つ社会に変えていきたい」と話す。

 営業時間は9時~19時。クラウドファンディングは2月24日まで。

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