どの国の親子も参加できるイベント「岡山鬼伝説を楽しもう!みんなでうらじゃ」が2月25日、岡山県青年館(岡山市北区津島東1)で行われる。主催は「居場所づくりネットワークINE(いいね)」。
大学進学や就職を目指す留学生や日本企業で働く外国人に対する日本語教育などを行う「岡山外語学院」(船橋町)と子どもの多文化共生を進める「結ふ YOU」、起業家やベンチャー企業を支援する「BIO(ビジネス・インキュベーター岡山)」の3者が昨年4月に活動を始めた同団体。
当日は、小学6年生までの日本人と外国にルーツのある子どもと親が交流できるプログラムを用意。プログラムは、保育士が音楽とナレーションで「桃太郎伝説」を説明した後、「おかやま桃太郎まつり」で踊られる「うらじゃ」を行う。うらじゃ踊り連「地球人」の元メンバーでフィリピンと韓国の出身の2人が踊りの講師を務める。プログラムの最後に、世界の言葉で「こんにちは」を話すワークショップも行う。
同団体は普段、両親または片親が外国人の未就学児を対象に親子で楽しめるリトミックを月2回開いている。ガーナやフィリピン、ナイジェリアの家族が参加することもあるという。同団体の大倉美恵さんは「リトミックの中で日本語を学び、日本の文化を学べる機会を作っている。小学校に入る前に『大きな栗の木の下で』など日本人なら誰でも知っている歌を一緒に歌い、ひな祭りや七夕などの日本の行事を体験することで、同級生や学校になじみやすくする」と話す。
「子どもの体験も大切だが、外国人の親が相談できる場所を持つことの大切さも感じている。靴を脱ぐという習慣や入試制度まで、知らないで困ることがある。日本人と外国人のどちらかではなく、共に未来を作っていくという気持ちを互いに持てるようにしていきたい。今後は、外国にルーツのある小学生の学習支援やほぼ日本人の子どもだけが集まるコミュニティーや遊び場を提供する団体との連携も考えていきたい」とも。
開催時間は10時30分~12時30分。