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岡山にスーパーフードの焼き菓子店 祖母が営んでいた元たばこ店活用

「Chiltern bakes(チルタンベイクス)」店主の井上佳奈子さん(右)と「Nagi bakes(ナギベイクス)」店主の平内さとみさん(左)

「Chiltern bakes(チルタンベイクス)」店主の井上佳奈子さん(右)と「Nagi bakes(ナギベイクス)」店主の平内さとみさん(左)

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 焼き菓子店「Chiltern bakes(チルタンベイクス)」(岡山市北区清輝橋2)がオープンして、5月10日で2カ月がたつ。

焼き菓子店「Chiltern bakes(チルタンベイクス)」の外観

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 店主・井上佳奈子さんの祖母がたばこ店を営んでいた場所を改装し、大学病院通りの商店街、枝川筋の交差点辺りにオープンした。井上さんは、産婦人科の産後ケアやロンドンのマリオットホテルのスパで務めたことがある。イギリス滞在中は姉が住んでいたことから、ロンドンの北西部にあるチルターン地方を訪れた。オーガニックな食べ物や環境に影響を受け、2020年に帰国し、たばこ店2階にエステティックサロン「Cipria(チプリア)」を開業した。

 調理師専門学校や料理教室に通ったこともあり、体の外からだけでなく内からも美容と健康を考えるようになり、出店を考えるようになったという。井上さんは「イギリスの伝統的な焼き菓子をベースとし、チアシードやモリンガ、マカなどスーパーフードと呼ばれる食材を使う。なるべくオーガニックな食材で、何より『食べておいしい』を提供したい」と話す。

 同じ物件で、短大の同級生で同じ調理師専門学校に通った平内さとみさんが焼き菓子店「nagi bakes(ナギベイクス)」を経営する。主婦の平内さんは、子どもの生活に合わせて月8日だけ営業。シフォンケーキやカヌレ、バスクチーズケーキなど商品はその日に作りたいと思ったものを提供している。平内さんは「自分の子どもに食べもらうと考えれば、おのずと着色料や乳化剤など使わない商品となった。自分のペースで続けていきたい」と話す。

 井上さんは「かつては土曜夜市などでにぎわった商店街。15年以上閉めていたたばこ店を開けられて良かった。当初は、一緒に焼き菓子店をやることも考えたが、長い付き合いだからこそ、別々に店を持つことを考えられた。自分で考え作ったものを提供するのは、難しいことも多いが、やりがいもある」と話す。

 チルタンベイクスの営業は毎月10日~12日の11時30分~。

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