1年間限定のスパムおにぎり専門店「Spam Rico(スパムリコ)」(岡山市北区問屋町)がオープンして、11月26日で1カ月がたった。
同店は、カフェ&バー「FLAGO(フラゴ)」(倉敷市南町)が経営するテイクアウト店。スパムは、豚のもも肉をベースに食塩や砂糖などで味付けしたランチョンミートで、ホーメルフーズ社の商品。沖縄とハワイが好きな店主の黒崎修平さんが、沖縄ホーメル(沖縄県中城村)のスパムを使い、注文してから作る出来たてのスパムおにぎりを販売する。
黒崎さんは、年間何度も訪れるほどの沖縄好きで、沖縄に残る「オールドアメリカ」のカルチャーが大好きだという。店にはウッドデッキを設け、浜辺にある小屋のような外観を生かし、ポップなデザインのメタルプレートを取り付けた。コンセプトは、「The best bite of the day(今日最高の一口をお届けします)」。黒崎さんは「スパムをあまり食べたことがない人にも、ファストフード感覚で手軽に楽しんでほしい」と話す。
メニューは、すしのように俵状に握った飯の上にスパムをのせ、細いのりを巻いた「スパムおにぎり」(プレーン=300円)とのりに飯、卵、スパムなどの具材を挟んだ「ポークエッグおにぎり」(プレーン=400円)を用意する。黒崎さんによると、「スパムおにぎり」はハワイで一般的に食べられる軽食、「ポークエッグおにぎり」は沖縄の定食メニューの定番とされるスパムと卵の組み合わせで、専門店があるほど認知は高い。具材は、「ツナマヨ」「梅しそ」(以上450円)、「アボカドチーズ」「ササミカツ」(以上600円)などのメニューを展開。米は三重県伊賀地方産のコシヒカリを使う。そのほか、「スチームチキン」「カリカリスパム」(以上1,000円)、「アーサーのみそ汁」(300円)、「鶏の唐揚げ」(660円)などを用意する。
ランチボックスはプレーンおにぎり2個、ミニサラダ、唐揚げ2個を入れた「スパムおにぎりボックス」(1,000円)や「ポークエッグボックス」(1,200円)のほか、「ポークエッグおにぎり」が2つセットになった「ポークエッグセット」(1,700円)なども用意する。ランチボックスのパッケージはオリジナルで、全面ピンクの箱に水色で店名を入れたデザイン。ハワイに売っているような小物を意識し、「持っていてテンションが上がるようなデザインに仕上げた」(黒崎さん)という。
ドリンクは、さんぴん茶、コーラ、オレンジジュース(以上300円)、シークワーサーパイン、マンゴージュース、オリオン ザ・ドラフト(以上400円)、ハワイのビールメーカー「コナ」の「ビックウェーブ」(800円)などを用意する。
黒崎さんは「オープンして1カ月、近隣の子育て世代の人や、会社に勤めている人に来店してもらう。キャンプなどのアウトドア、ピクニック、運動会などの学校行事や海へドライブに行く時などに利用してもらえれば」と話す。
営業時間は11時~17時。