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トライフープ岡山元ヘッドコーチの比留木謙司さん、スペインでコーチ修業

バスケットボール男子Bリーグ3部「トライフープ岡山」の元ヘッドコーチ兼ゼネラルマネジャーの比留木謙司さん

バスケットボール男子Bリーグ3部「トライフープ岡山」の元ヘッドコーチ兼ゼネラルマネジャーの比留木謙司さん

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 バスケットボール男子Bリーグ3部「トライフープ岡山」の元ヘッドコーチ兼ゼネラルマネジャーの比留木謙司さんが現在、スペインでアシスタントコーチとしてチャレンジしている。

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 比留木さんは東京都出身で、日本人の母とアメリカ人の父を持つ。幼少期は両国を行き来し、7歳でバスケットボールを始める。高校1年生でインターハイに出場、その後、アメリカの大学に進学。帰国後はBリーグの選手としても活動。2018(平成30)年にBリーグを目指すトライフープ岡山のゼネラルマネジャーに就任。2019年6月からトライフープ岡山の選手も兼任した。11月には選手登録を外れヘッドコーチに就任し、4年間で2度のプレーオフ進出を果たすが昇格は逃した。

 今年7月、トライフープ岡山を退団した比留木さんは9月に渡欧し、スペインのバスケットボール・トップリーグACEに所属し、ユーロリーグに参戦する「バレンシア・バスケット」のサテライトチーム「ゴデーリャ」のアシスタントコーチを務めている。トップリーグのチームと同じ施設を使えるため、コートは13面あり、20部屋以上のミーティングルーム、レストランなどを使うことができるという。

 午前中は語学学校へ通い、午後からヘッドコーチの判断材料となる対戦相手の分析や、チーム内での声がけなど、ヘッドコーチからは見えていない部分のサポートを行い、スペインのコーチライセンス取得に向けた勉強もしているという。比留木さんは「日本では目の前の試合やスケジュールがいっぱいで、じっくりバスケットボールと向き合い考える時間が取りづらかった。言葉の壁があり、まだ大役を任される状態ではないが、日本でやってきたことが間違いでなかったと思える評価をもらえつつある」と話す。

 比留木さんにとって、スペインでコーチとして挑戦する理由がいくつかある。コーチ時代に、スペイン代表チームのコーチを務めたことのある、当時「佐賀バルーナーズ」のルイス・ギルヘッドコーチや、アルゼンチン代表チームのアシスタントコーチだった当時「ベルテックス静岡」のファクンド・ミュラー監督、「岩手ビッグブルズ」の鈴木裕紀ヘッドコーチなどから戦術においての経験、知識、スピードの大きな差を感じたことがあり、戦術的にレベルアップし世界に通用するコーチになることが一つの目標になったという。

 比留木さんは「世界はどんどんレベルが上がり、日本からは田臥勇太選手、八村塁選手、渡邉雄太選手など世界で挑戦している。日本のリーグにはまだレベルの高いコーチの数が少ない。まだ一部のチームしか海外の選手やコーチ、施設、情報やデータなどに触れることができない。野球やサッカーのように日本人だけでチームが構成できるようなレベルに達していないバスケットボールは、海外の知識や文化を取り入れていくためにも、言語力とコミュニケーション力を、もっとつける必要がある。海外へ渡りコーチとしての勉強や経験を積む日本人の先駆者になれれば」と挑戦の理由を明かす。

 「試合の勝敗を決めるのは選手の力が大きい。コーチは、埋もれている選手を起用したり、こぼれていきそうな選手を元に戻したり、選手の成長に大きく関わる。コーチが成長することで、世界で活躍する選手をもっと輩出できることもある。日本にいれば危機感が薄れていくと思い、無給だが挑戦した。納得できる結果が出るまでは帰国しない覚悟なので、私と一緒に挑戦する気持ちで見守ってほしい」と意気込みを見せる。

 来年4月~6月には一時帰国を予定している。現在、クラウドファンディングで資金面での協力を募っている。

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