北長瀬エリアの子育て情報を掲載するフリーペーパー「このへん。」が創刊した。

　同誌は、北長瀬エリアのまちづくりを行う一般社団法人「北長瀬エリアマネジメント」と自主保育「たねっこほいくえん」などを運営する「くらしのたね」が、未就学児との外出に役立つ情報をまとめたフリーペーパー。

　くらしのたねは、住宅建築会社「ミナモト建築工房」（岡山市北区辰巳）の多目的スペースを拠点に、2014（平成26）年から親子向けの食事会や交流会、農業体験、工作教室などを行ってきた。2022年9月に未就学児とその親が集まり一緒に子どもを見る自主保育「たねっこほいくえん」をスタート。今年4月から北長瀬未来ふれあい総合公園に場所を移し、現在は約30組の親子が利用している。

　創刊号は北長瀬・御南・大元エリアにある親子で行けるカフェやアレルギー対応しているケーキ店をテーマに14店を紹介。「たねっこほいくえん」に通う親から情報を集め、子ども向けの設備やアレルギー対応の有無などを基準に店舗を選んだ。「お薦め」メニューに加え、授乳室や子ども椅子の有無、ベビーカーの通りやすさ、禁煙・分煙などをアイコンで表示するほか、店主と取材担当者とからのメッセージも掲載する。

　同団体スタッフの豊田育恵さんは「地域で子育てをする親から聞いた経験談を反映した。子連れでの外出に不安があるが、子どもの喜ぶ顔を見たいと思うこともあれば、店でのコミュニケーションが生まれるなど、子どもと一緒だからこそ得られる楽しみも多いはず。当誌を参考にして、子どもとの外出を楽しんでほしい」と話す。

　同誌は、同園とミナモト建築工房、掲載店舗のほか、ブランチ岡山北長瀬（北長瀬表町2）内にある「ハッシュタグ」などで配布。ブログでPDFファイルも配布している。