若手企業家のピッチバトル「Momo-1(モモワン)グランプリ」が1月24日、ももスタ(岡山市北区駅前町1)で開かれた。
若手企業家のピッチバトル「Momo-1(モモワン)グランプリ」後のラジオ収録
交通都市型まちづくり研究所(東京都品川区)が企画し、初開催した同イベント。岡山市、中国銀行、トマト銀行、おかやま信用金庫、岡山商工会議所が運営する商業施設「イコット・ニコット」内にあるスタートアップ支援拠点「ももたろう・スタートアップカフェ(略称=ももスタ)」を会場に行った。
当日は、6人の登壇者が5分ずつプレゼンテーションを行った。グランプリを獲得したのは、中学3年生で「TOLLER」社長の木津虎さん。美容室を経営する母が訪問美容を行う姿を見て、車いすユーザーなど障がいの人や妊婦などに対して設備や技術の有無を紹介し予約できるサービス「ハピドア」について話した。
審査員は、岡山市創業支援雇用推進課の松田将治さん、山陽新聞社営業局の平井智之さん、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ取締役の石元玲さん、両備システムズビジネス戦略本部の小橋孝章さん、ビズ・クリエイション社長の初谷昌彦さん、ももスタを運営するATOMica社長の南原一輝さんが務めた。
審査委員長の南原さんは「それぞれのフェーズやバックグラウンドが違う6人が熱量を持ってプレゼンテーションしてくれた。今回はビジネスモデルより、何のためにやるのかの熱量を持ち、母を巻き込んで社会課題に取り組む姿勢を評価しグランプリを選んだ。どの登壇者もどんどん成長する姿が見ることができ、本当にうれしい」と総評した。
このほかの登壇者とテーマは以下の通り。岡山大学大学院1年の堀内涼太郎さん=「食用コオロギで日本人のタンパク質不足を解決」、岡山大学起業部の大西一碧さん=「研究者が研究に打ち込めるようにAIでできる論文の『査読」サービス」、「Toride(トリデ)」の柳井孝文社長=「過敏性腸症候群(IBS)向けのオナラの音と匂いを抑えるパンツ」、吉備中央町のコワーキングスペース「イノベーションヒルズ」の鈴木肇社長=「インドで生まれるスタートアップをヒントにデータベースを活用した新事業の開発システムSOIL」、「TheraGATE(セラゲート)」の山根颯太社長=「グラウンドゴルフのスコアアプリ『ぐらごるスコア』」。
イベント終了後、グランプリの木津さんは、副賞として用意された中四国エリアの新進気鋭のスタートアップ起業家を応援するラジオ番組「瀬戸内スタートアップセレクション」の公開収録に臨んだ。当番組はRSKラジオなど中国エリア5県で放送される。