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ハレノワで地域誌「うったて」発刊記念イベント 文学創造都市おかやまPR

「文学によるまちづくり部会」メンバーの山川隆之さん

「文学によるまちづくり部会」メンバーの山川隆之さん

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 「文学創造都市おかやま」のPR誌「uttate(うったて)」の発刊を記念したイベント「うったてサロン」が10月18日、岡山芸術創造劇場ハレノワ(岡山市北区表町3)で開かれる。

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 岡山市は2022年から「文学による心豊かなまちづくり」を掲げ、「おかやま文学フェスティバル」などを開催。昨年10月31日には、ユネスコ創造都市ネットワーク・文学分野として日本で初めて加盟認定された。出版社「吉備人出版」社長で「文学によるまちづくり部会」のメンバーでもある山川隆之さんが、地域内外の人にも知ってもらうための紙媒体を提案し、年2回、発行することになった。

 「よくある地域情報誌ではなく、『小さな物語』を寄せて、そこから見える岡山を知ってもらう媒体」だという同誌。講師を招いて勉強会と公開編集会議を行う「うったてミーティング」を今年4月から月1回開催。30人ほどの市民ライターが参加し、創刊号の特集「商店街ラプソディー」についてのネタ出しを行った。スケッチーズのコーナーには、市民ライターが執筆した「表町」「奉還町」の11編の物語を掲載した。

 このほか、2022年に「旅する練習」で坪田譲治文学賞を受賞した作家・乗代雄介さん、作家・小暮夕紀子さんのエッセーのほか、8年間奉還町に暮らした経験から生まれた児童文学「奉還町ラプソディー」の著者・村中李衣さんのインタビュー、グラフィックデザイナー・田中雄一郎さんの「まちとデザイン」、451ブックス店主・根木慶太郎さんの「ZINEからはじまる岡山の旅」などの記事を掲載。

 山川さんは「情報より物語を大切にすることで、文学のまちらしい誌面になる。市民ライターとの誌面作りはいつもとは違う大変さがあったが、プロの作家と市民ライターを同列で掲載。原稿料も基本的には同列。ライターや編集者、作家が生まれることも念頭に取り組んでいく」と話す。

 当日は、1984(昭和59)年から2009(平成21)年の間、東京の地域雑誌「谷中・根津・千駄木」の編集者で作家の森まゆみさんが「まちづくりと地域雑誌」をテーマに講演する。

 発行部数は1万部。岡山県内の図書館、岡山市役所など市の施設、全国の書店など約450カ所で配布する。次号は2月発刊予定。テーマは、ジャズ音楽評論家の中山康樹さんの著書から着想を得て「音楽中心生活」。音楽を通した物語から見えてくる岡山をつづる。次回の「うったてミーティング」は11月22日に開く。

 「うったてサロン」の開催時間は18時~20時30分。参加費は1,000円。定員は100人(要予約)。

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