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ハレノワで舞台「BUSHIDO」 切腹した岡山出身の藩士・瀧善三郎描く

劇団「歴史新大陸」座長の後藤勝徳さん

劇団「歴史新大陸」座長の後藤勝徳さん

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 舞台「ラストサムライ瀧善三郎のBUSHIDO」が2月22日・23日、岡山芸術創造劇場ハレノワ(岡山市北区表町3)で上演される。

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 主催する劇団「歴史新大陸」は東京で2008(平成20)年に旗揚げし、2021年から岡山に活動の拠点を移す。同劇団としては14回目の公演となる。座長の後藤勝徳さんを含めて15人の役者と外部キャスト、エキストラなど40人以上、一座70人以上で舞台を作り上げる。

 後藤さん演じる瀧善三郎は、現在の岡山市北区御津金川出身の岡山藩の武士。1868(明治元)年、江戸幕府が廃止され明治天皇が「王政復古の大号令」から約1カ月の1月11日、神戸村(現在の三宮神社付近)で、新政府に西宮の警護を命じられて向かう途中だった善三郎は、隊列を無理やり横切ろうとしたフランス人水兵をやりで制止。この後、銃撃戦に発展し、神戸を一時的に不法占拠されてしまう。物語は、善三郎が全てを背負い切腹することで収めたという神戸事件を中心に展開する。

 善三郎の妻・はつ役を清水ゆきさん、善三郎についての書物「瀧善三郎自裁之記」を書いた善三郎の親友・篠岡(ささおか)八郎役を大岩主弥さん、大阪商工会の初代会頭・五代友厚役を井伊洋之さん、初代内閣総理大臣の伊藤博文こと伊藤俊輔役を歩空ジョージさん、英国外交官のハリーパークス役を龍(りょう)さんが務める。

 後藤さんは「資料を読み込み、1年以上前から構想していた。歴史的には、巨大な軍艦が何隻も控える中、たった1本の脇差しで善三郎の命が日本を救ったとも言える。舞台上で自決するに当たり、覚悟と誰かを幸せにするという責任を強く感じ、気持ちを重ね合わせて演じる。かん口令が敷かれ、岡山の人にもあまり知られていない。岡山の誇りであり、学ぶことの多い人物。子どもを中心に多くの人に知ってほしい」と話す。

 当日は、実際に善三郎が自決した脇差しなども展示する。

 開演は、22日=17時、23日=14時。入場料は、学生=3,000円(前売り=2,500円)、一般=4,500円(同=4,000円)。配信は3,000円~。

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