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岡山出身の和気清麻呂の舞台をオンライン配信 岡山県民限定チケットも

「WAKE 不滅の英雄・和気清麻呂」で和気清麻呂を演じた劇団歴史新大陸の後藤勝徳(かつのり)さん。背景の写真は皇居・大手濠緑地の和気清麻呂像。

「WAKE 不滅の英雄・和気清麻呂」で和気清麻呂を演じた劇団歴史新大陸の後藤勝徳(かつのり)さん。背景の写真は皇居・大手濠緑地の和気清麻呂像。

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 舞台「WAKE~不滅の英雄・和気清麻呂~」のインターネット配信が12月12日、始まった。

舞台「WAKE~不滅の英雄・和気清麻呂~」撮影時

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 劇団「歴史新大陸」(東京都渋谷区)は、これまで古事記・織田信長・新撰組など日本の歴史を題材に2008(平成20)年から活動。今回が第12回公演となる。

 ストーリーは、奈良時代末期から平安時代初期の官僚、和気町出身の和気清麻呂(わけのきよまろ)と姉の広虫(ひろむし)が登場する。僧・道鏡が宇佐八幡宮(大分県宇佐市)の神託(お告げ)を利用して帝の地位に就こうとするが、和気清麻呂が真偽を確かめる「宇佐八幡宮神託事件」を題材にしている。

 和気清麻呂を演じる後藤勝徳(かつのり)さんは、倉敷市出身で同劇団の局長を務める。大学時代に親しんだ作家・司馬遼太郎の作品がきっかけで歴史が好きになった。「岡山県出身の和気清麻呂はずっと題材にしたかった。2018(平成30)年に和気氏の子孫と伝わる半井小絵(なからいさえ)さんと偶然出会ったことから、制作することを決断した。その日、半井さんに出演依頼をするほど制作への情熱が高まった」と話す。

 当初は劇場で公演する予定だったが、制作中に新型コロナウイルスの感染が拡大し、インターネット配信とした。映像は舞台全体を映すほか、複数台のカメラで役者の表情やアクションを捉え、観客が集中して見られるように準備したという。特設サイトでは、用語解説や人物相関図を掲載し、歴史の知識がなくても見られる工夫をした。

 後藤さんは「皇居・大手濠緑地(千代田区)には、和気清麻呂像がある。日本の歴史上で重要な人物だが、どんなことをした人なのか知らない人も多い。岡山の人に舞台上の和気清麻呂を見て、励みにしてほしい」と話す。

 配信期間は2021年1月11日まで。チケットは2,500円。岡山県民限定チケットも販売している。

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