岡山禁酒会館(岡山市北区丸の内1)で11月14日、アーティストトーク「アートは桃太郎なのか鬼なのか」が開催された。
同イベントは、10月9日から岡山市内9カ所を会場に開催されている岡山芸術交流2016のパブリックプログラムとして行われた。会場とは別の場所を選び、人・場・文化を開き発信していく目的で10以上のプログラムが展開されている。
1923(大正12)年に竣工した同会館の普段は入れない2階が会場として使われた。アーティストの3人が向き合うように座り、参加者が囲むような形で行われた。
トークを行ったのは、同芸術祭で「桃太郎」をテーマにした作品を出品している眞島竜男さん、今月6日に終了した瀬戸内国際芸術祭2016で女木島(めぎじま)を舞台に「鬼」をテーマにした作品制作を行った黒瀬陽平さん。岡山県内で不定期の読書会や哲学カフェを開いている劇作家の岸井大輔さんが進行役を担った。
序盤は、眞島さんと黒瀬さんの作品解説や制作過程の貴重な話が飛び出し、メモを取る参加者も多かった。
話は「桃太郎」と「鬼」をひもといていくことで見えてくる岡山から、同芸術祭のテーマ「開発」やシンボルマークの「目」についてなどにも及んだ。地域アートやナショナリズム、同芸術祭はいかに語られるべきかなど、抽象的な話の中にも岡山に深く結び付いた話が2時間にわたって繰り広げられた。
同芸術祭は今月27日まで。