JR岡山駅東口で3月18日、世界初の点字ブロック敷設50周年を記念して、視覚障がいのある人や中・高校生ボランティア約200人とPRキャラクターの「マモちゃん」による「点字ブロック啓発活動」が行われた。
同日は「点字ブロックを守る会」を中心に「点字ブロックの上や近くに物を置かないで」と書いたステッカーを配布し、啓発を行った。ステッカーは、同代表の竹内昌彦さんが「点字ブロックの大切さを知ってもらい、街に欠かせないことを心に留めてほしい」と呼び掛けた「マモちゃん基金」が、点字ブロックの大切さを幼児・小学生に知ってもらうために昨年作った。点字ブロックと岡山の桃をあしらったPRキャラクターの「マモちゃん」も参加した。
岡山県立岡山盲学校、岡山市立操山中学校、岡山県立東商業高校、岡山県立岡山南高校の生徒がステッカー約3万6000枚、ポケットティッシュ約5000個、パンフレット約5000枚を配り、啓発活動を行った。活動に参加した全盲の男性は「点字ブロック上を歩くには肩幅程度の広さが必要。ブロックのすぐ近くに停めた自転車や車にぶつかり転倒したことがある」などと話していた。
点字ブロックは1967(昭和42)年3月18日、岡山県立岡山盲学校(岡山市中区原尾島4)に近い国道250号線の交差点周辺に世界で初めて敷かれた。約30センチ四方に丸い突起が49個ついたコンクリート板230枚。白杖を持った視覚障がいのある人が交通事故に遭いそうになった場面を目撃したのをきっかけに、三宅精一さんが考案した。