岡山市の岡山駅前商店街沿いに山口の一品料理と定食の店「としちゃん」(岡山市北区駅前、TEL 086-238-8233)がオープンして1カ月がたった。
たこやき店「縁(よすが)」跡にオープンした同店。アーケード通りに面し、ガラス戸とから店内の様子が見える造り。店内は木目のテーブル、カウンター奥にメニューボードを掲げ、テーブル隅にわら製の鯛を飾る。1階はカウンター7席、2階はテーブル10席、全17席。
店名は店主の妹尾利恵(せのおとしえ)さんの名前から。覚えてもらいやすいようニックネームを店名にした。前店の縁で店長をしていた妹尾さんは、おばんざいを提供する小料理店を出したいと長らく考えていた。出店しようと動き始めた昨年、縁の閉店が決まり、話し合った末に店の跡に出店することになった。
妹尾さんは「縁によく来店してくださったお客さまが続けて来店してくださるとうれしい。変わりなく会話を楽しみに寄ってくださり、この場所に出店できてよかったと思う」と話す。
山口県長門市仙崎出身の妹尾さんは、仙崎からかまぼこ、干物、みりん干しなどの海産物のほか、長州鶏を入荷している。エソのみで作った「仙崎のかまぼこ浜千鳥」(700円)、手羽中にスパイシーな味付けをした「チキンヒーロー」(480円)、「サバのみりん干し」(540円)、「平太郎の干物」(350円)など山口のメニューを用意する。
山口の郷土料理の一つ「けんちょう煮」(320円)を提供する。ダイコン、ニンジン、豆腐などを油で炒め、しょうゆ、みりん、砂糖などで味付けして煮込む。妹尾さんは「家庭で当たり前に食べていた山口の料理。季節の野菜、食べたいと思うおばんざいを提供し、ゆっくり楽しんでもらえたら」と話す。
営業時間は11時30分~20時。月曜定休。