韓国人・陶磁器作家「イ・ギジョ作品展~李朝&モダン~」が4月27日から、うつわや「ハーフ・ロータス」(岡山市北区丸の内2)で開かれている。
同店は陶芸家・ガラス作家など約15人の作品30点~50点を展示販売している。4月30日で5周年。普段は日本人作家の作品が主だが、2011年に雑誌に載っていたイ・ギジョさんの作品に一目惚れし、同展を企画し始めた。
同イベントでは、マグカップ、取り皿、角プレートなど約200点を取り揃える。韓国との食文化の違いから、日本の陶磁器と形状などが異なるという。日本より気温が低い韓国の冬に、食事を冷まさないように底が高くなっている高台碗。お茶碗を手に持って食べる習慣のない韓国の碗は、日本のものに比べて少し重い。碗とセットになる蓋が、日本のものは碗の内へ入るが韓国は外へ出ている。食べ物の湯気が雫になったとき、碗の中に入らず、外に出るようになっているという。
同店の藤原直子さんは「イ・ギジョさんの作品は、表面は滑らかだが、少し青みがあり影が落ちると表情がある。伝統的な丸い作品だけでなく、四角い現代的な作品もある。サイズバリエーションが豊富」と話す。
藤原さんは一目惚れした後、何度も韓国に渡り、イ・ギジョさんにも直接会いに行った。約4年前に今回の個展の約束をしたという。少しでも本人と心を通わせたいと思い、韓国語を学ぶようになった。
「器選びは、見た目の第一印象も大切だが、手に持ったときの重さも重要。お気に入りに出会いに訪れてほしい」とも。
開催時間は12時~18時。5月6日まで。