岡山在住のトランペット奏者・中原みづきさんがデビューCD「おんぷのたまご」を9月14日、リリースする。
中原さんは、父と弟はトランペット、母は金管楽器ユーフォニアムを演奏できる音楽家族に育つ。中学生の時、パーカッションをやるつもりで入部したという吹奏楽部で第2希望のトランペットを務めた。くらしき作陽大学でもトランペットの道へ進む。在学中はビッグバンドや25人のトランペットアンサンブルで活動するなど、「オーケストラは眠くなる、クラシックは楽しくない」とポップスやジャズにのめり込んでいったという。現在は服部管楽器(岡山市北区表町3)でトランペット講師だけでなく、スタッフとしても務めている。
中原さんは約4年前から、1本ずつ音色の違うトランペットを吹いて魅力を伝える動画や「吹いてみた」シリーズ、「忙しい人のための90秒レッスン」シリーズなど170本以上の動画をユーチューブで発信している。
今回のCDデビューは、トランペットの魅力をもっと知ってもうため、または以前楽器をやっていた人や興味があるがハードルが高いと思っている人にもっと身近に感じてもらえ、聞いてもらいやすいものを作ることが目的。25歳の時にバースデイライブを行った時、30歳までにCDデビューをすると決めていたという。
1曲目の「ゆでたまごパクパク」には、「だめ元でお願いした」というゲストミュージシャン「BimBomBam楽団」が参加している。元PE’ZのトランペッターOhyama”B.M.W”Wataruさんが率いる同バンドは、ギター奏者の手島大輔さん、ベース奏者のヤマトヤスオさん、パーカッション奏者の奥田真広さんとサポートメンバーでアコーディオン奏者の竹廣類さんで構成する。「レコーディング当日、緊張のあまり号泣してしまった」と中原さん。
2曲目の「おひさまの雫」は大学の同級生であるピアノの橘佳祐さん、ドラム奏者のYUKIさんと共にレコーディングしたバラード曲。中原さんは「トランペットはうるさいだけではないこと知ってほしい」とも。
3曲目の「はなうた」には、「ひなたぼっこ。」のピアノ奏者のオーハタユキさん、ベース奏者の村下正晃さん、中高生ジャズバンド「MINUTE」ドラム奏者の山本海月(みづき)さんが参加している。
4曲目の「The Party Party!」は中原さんのトランペットの多重録音。元々は金管五重奏のために書いたため、トランペットの他、ホルン、トロンボーン、チューバのパートもトランペットで吹いている。「どの音がどのパートを吹いているのかを感じながら聞いてもられるとトランペットの出せるニュアンス違いを感じてもらえる」とも。
現在、クラウドファンディングでCD制作にかかる資金などの支援者を募集している。8月20日まで。