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岡山に「紬屋旅館」 世界一周した夫婦が春開業に向け準備、資金提供呼び掛けも

4月オープン予定の「紬屋旅館」の武田悠佑さんと小倉恵美さん

4月オープン予定の「紬屋旅館」の武田悠佑さんと小倉恵美さん

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 世界一周をした夫婦・武田悠佑さんと小倉恵美さんが現在、「紬屋(つむぎや)旅館」(岡山市北区南方)の4月オープンに向けて準備を進めている。

4月にオープンする予定の「紬屋旅館」で使用する現在改装中の建物

 武田さんらは、2017(平成29)年5月から約1年半をかけて38カ国、世界一周を旅してきた。ペルーのマチュピチュ、トルコのカッパドキアなど絶景と呼ばれる場所にも行ったが、一番心に残っているのは、現地で出会った人たちの何気ない優しさだったという。

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 小倉さんは「インドで感じたことが強く印象に残っている。インドを訪れた日本人の多くは、インドの人は、道を聞いても逆方向に案内された、押し売りをされたなど、良い印象のない国だと言う。現地の人と対話を繰り返すと、道を聞かれた時に分からないと答えるのが一番不親切だと思っていること、押し売りをしているつもりはなく日本人はYES・NOをはっきり言わないので買ってくれるのではないかと思っていることが分かった。つまり、感覚の差や文化の差を対話することで分かり合えた」と話す。

 同じように日本を訪れる外国人もあるのではないかと思うようになったと言う。シャイであまり表現しないが、見ていないところで靴をそろえるなど日本人特有の優しさ「日本人の心」が伝えられないかと思うようになったのが、旅館を始めるきっかけ。

 帰国後、歩き回りたどり着いたのが、現在改装中の家。築80年といわれる民家は、一部洋館風の部屋もある。1日2組限定の旅館で、1フロア1組が宿泊できる。食事は朝食のみ。武田さんは「夕食はあえて用意しない。街に出掛けてもらい、ガイドブックに載っていない料理やお店での出会いなども楽しんでほしい。見たい景色や食べたいものも人それぞれ。要望があれば案内することも考えている」と話す。

 改装は、「35REHOME(サンゴリフォーム)」(美作市)の高山重之さんと共に進めている。お風呂はヒノキの壁に信楽焼の浴槽を造る予定。間取りなどは決まっているが、建物を少しずつ触りながら、決めていくと言う。物件購入代金など含めて2,550万円が必要。そのうち、改装費の一部400万円について、クラウドファンディングで資金を集めている。

 武田さんは「旅から戻りまた行きたいと思える場所は、もう一度会いたい人がいる場所だった。もう一度会いたいと思えるほどのコミュニケーションが取れる旅館にしたい。1日2組だけのプライベートな空間にしたのは、対話をたくさんし日本の心を知ってもらい、また戻ってきたいと思える場所にしたいと思ったから」と話す。

 宿泊は1泊5万5,000円(1組5人まで)。クラウドファンディングは3月3日まで。