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岡山・高梁市の池上邸で7段のひな人形 御殿飾りや江戸後期のもの

村上治平さんと地域おこし協力隊の矢動丸祐子さん

村上治平さんと地域おこし協力隊の矢動丸祐子さん

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 高梁市商家資料館「池上邸」(高梁市本町)で現在、ひな人形が展示されている。

ひな人形の前で話をする村上治平さんと矢動丸祐子さん

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 毎年、城下町エリアで開催されてきた「備中たかはし町家通りのひな祭り」が、今年は中止となったが、同館だけでも7段のひな人形を飾り自由に見られるようにしている。同祭りは、約300メートルある本町通りに、空き家も含めた70世帯が通りから見える場所にひな壇を展示していた。昨年が第15回の開催だったが、会期途中で中止となった。

 2020年1月に地域おこし協力隊となった矢動丸祐子さんと、以前同祭りの実行委員長を務めたことのある村上治平さんほか数人で、2月中旬にひな人形を並べる作業を行った。村上さんは全国約50カ所のひな祭りを回り写真に収めてきた。岡山県内では、倉敷、津山、児島、勝山、足守、湯郷、新見市哲西などのほか、夏に行う牛窓のひな祭りにも訪れたという。

 展示される7段飾りのひな人形は、1段目に男びなと女びな、2段目に三人官女、3段目に五人ばやし、4段目に随臣(ずいじん)、5段目に仕丁(しちょう)、6段・7段位は嫁入り道具やかご、重箱などが配される。

 御殿と呼ばれる建物が配されるものもある。村上さんは「御殿のあるひな人形も数セットあり、100以上あるパーツを一つずつ組み立てるのは一苦労。2メートルを超える大きなものから、江戸後期のもの、飾れなくなったものを引き取ったものもある」と話す。

 矢道丸さんは、城下町エリアの空き家の活用と地域の活性化を目標に活動をしている。築100年ほどの古民家をDIYで改修している。3月28日には朝市に合わせて、改修中の古民家にもひな人形を飾るなど5カ所以上でひな人形を見て散策できるイベントを開催した。

 開館時間は10時~16時。展示は4月10日ごろまで。

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