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岡山・美作市上山地区の「棚田の稲株」販売 株主総会も予定

「英田上山棚田団」理事の水柿大地さん

「英田上山棚田団」理事の水柿大地さん

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 「英田(あいだ)上山棚田団」(美作市上山)が現在、美作市上山地区の棚田で作る稲の株を販売している。

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 同団体は2007(平成19)年、「楽しいことは正しいこと」を理念に協創LLP(有限責任事業組合)のプロジェクトの一つとして活動を始めた。大阪など近畿圏から約20人が週末に同地区を訪れ、2009(平成21)年に棚田の再生を始める。以前は8300枚あった棚田は放置され、やぶになっている場所もあった。これまで約1000枚の棚田を整備し、全部で2000枚ほどが使えるようになった。

 同団体理事で、2010(平成22)年に地域おこし協力隊として東京から移住した水柿大地さんは、地域の高齢者の手伝う「みんなの孫プロジェクト」と同エリアでの米作りなどの耕作をしながら暮らしている。水柿さんと同様、共に農業をしながら、キャンプ場の運営、カフェ、皮職人などをしながら暮らす人たちがいる。集落全体150人のうち40人以上の移住者が暮らしている。

 これまで収穫した米を販売していたが、今年3月から稲株を販売することにした。1口を稲100株として、100口を用意。株券の発行、株主総会を開く予定もある。収穫後には5キロの米と冬野菜が届く予定だが、収穫量によって増減があるという。

 水柿さんは「棚田は大きな機械は入らず効率が悪い。協力してやらなければ成立しないからこそ、高齢者から若者、移住者、よそ者、多くの人のつながりができる。稲株を購入して仲間になってもらい、いつでも手伝いに来てほしい」と呼び掛ける。

 6月に田植え、8月に株主総会、9月に野菜の作付け、10月に稲刈りを予定。株主総会では、冬野菜の植え付け品目の決議を行うほか、今後の活動についての意見交換も行う。

 価格は1口7,500円。

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