岡山県出身の大学生向け帰省プロジェクト「カエリタイ」が現在、参加者を募集している。
同プロジェクトは、岡山出身で東京在住の大学生2年生・山本幸歩さんが、地方出身者の「新しい帰省」を提案する。山本さんが選んだ農業やゲストハウスなどの受け入れ先で、作業の手伝いを行う。受け入れ先からは、帰省の支援として交通費などをもらえることもある。
現在は12カ所の受け入れ先が参加者を募集。山本さんが、昨年の夏に美作市の上山集落を訪れ体験したことをもとに、受け入れ先を構成した。なかやま農場(岡山市北区足守)では土づくり、七草農園(高梁市有漢町)ではカフェ「風風」のウッドデッキ作り、Tsunag合同会社(美作市上山)では薪割り・ヤギの世話、ゲストハウス「ELEVEN VILLAGE吹屋」(高梁市成羽町)では接客・掃除・洗濯などの手伝いを用意している。
山本さんは「帰省は交通費などの費用がかかることが課題となることが多いが、地元で活躍する大人たちと出会えることを優先して考えた。岡山にも、かっこいい大人がいる。大学卒業後やその先に地元へUターンを考える人や、離れてみて地元の良さに気付いた人に活用してほしい」と話す。
「コロナ禍や交通費で帰省を断念する人もいる。帰省のあり方をアップデートする実験的なプロジェクトとしてスタートした。大学生や受け入れ先の声を聞き、ビジネスに展開するかなど考えてみたい」とも。
受け入れ対象は、岡山出身の大学生。募集は2月28日まで